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♦︎完売いたしました。重版の予定はありません。
疫病の時代がやってきて、好きなように外出ができなくなり、自分の輪郭がだんだんぼやけていくような感覚におそわれました。特に、喫茶店やカフェで過ごす時間が好きだったわたしは、そこで食べるということが、自分自身と出会うことだったんだと気づきました。
外食は、その場所の空気や食材、働く人といった、他者を食べるということ。そこでの他者との接触が、わたしという輪郭を生んでいた。
だからわたしは、思い出す。そこで食べた喜びを、他者を、わたしを、忘れないために。
2017年から2020年にかけて、好きなお店に行き、味や匂いや音を、肌触りや感情といった経験に置き換えてinstagramに残してきた記録を、
2020年4月29日のわたしがいま新しく生きた記憶として、まとめたのがこの小さな1冊です。
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《訪れたお店》
喫茶 carta(岩手) / ブレイク(福島) / nicolas(東京) / ウエスト青山ガーデン(東京) / 原美術館 カフェダール(東京)/ circus(東京) / コマグラカフェ(東京) / SALON DE THE LeRoux(愛知) / 喫茶 青砥(愛知) / mado cafe(愛知) /喫茶 月森(兵庫) / トアロードデリカテッセン(兵庫) / cafe moyau(岡山) / 橙書店(熊本)
全国14店舗、17メニューの、食と記憶のスケッチブック。林雅子の絵が、記憶を開き、息を吹きこむ。
購入者特典の絵はがき付きです。装画・挿画の林雅子さんによる絵です。
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著者:熊谷充紘
タイトル:『そこで食べたから、わたしでいられる』
カタログ番号:ign-005
発行:ignition gallery
発売日:2020年6月23日
判型:A6判 /中綴じ
ページ数:24P
装画・挿画:林雅子
装幀:横山雄(BOOTLEG)
《プロフィール》
熊谷充紘(くまがい・みつひろ)
1981年愛知県生まれ。フリーで編集や企画を手がける。ignition gallery主宰。小さな火を絶やさぬよう、心に遊びを生み、風を吹き入れている。See you there!
『思い出せるなら』熊谷充紘
https://twililight.stores.jp/items/653f5306622042002a96b72b