(unintended.) L I A R S は アンインテンデッド・ライアーズ と読みます。詩・写真・短編などが載った、超・私的文芸誌です。
“わたし、現実なんていらない
わたしが欲しいのは魔法なの!
そう、魔法よ
わたしはみんなに魔法をかけてあげる
物事を変えて見せてあげる
真実なんて語ったりはしない
わたしが語りたいのはね
真実であるべきことなのよ!”
(テネシー・ウィリアムズ 『欲望という名の電車』より)
ここには「ない」はずのものを、さも「ここにある」かのように話す人。ふつうに考えてみればただの嘘つきなのかもしれないけれど、「ここにはないものをここに召還しようとする人」と言い換えたら、彼・彼女らはたちまち魔法使いになり、錬金術師になる…… アンインテンデッド・ライアーズは、詩・写真・短編など、「虚構=フィクション=ものがたり」がもたらしてくれる豊かさやたのしさを分かち合うために、今いる現実にこそっと開いたすきまの雑誌です。
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一月の、二月の、つめたい風に身を縮めながらぼんやりと、「この場所」と「そこに満ちる力」について考えていました。そう、5号は宇宙のふしぎと物理学について思いをめぐらせるに生まれた「牛のことは忘れ、月ばかり見上げるようになる」号、です。
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鈴木柾史(本が好きな学生)
忍田彩(モデル/ミュージシャン)
尨犬晃(写真家)
松井一平(画家)
ほんままり香(いわき・善林庵)
安藤晶子 / ほりはたまお
成重松樹(koko Manty (kissa)店主)
148mm×210mm / カラー/ 36p / 無線綴じ