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『魂の声をあげる 現代史としてのラップ・フランセ 』陣野 俊史

2,420円

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世界中で関心が高まっている、「声をあげる」ことの重要さ。 ラップをとおして世界を知ろう。 郊外の貧困、移民、宗教、暴動、テロ、#MeToo… 世界を取り巻く社会問題に対して放たれるラップのリリック(歌詞)は、国境を越えてわたしたちを鼓舞し、今につながる世界の歴史を知ることの大切さを気づかせてくれます。 移民社会フランスに生きるルーツもスタイルも多様なラッパーたち。 彼らのあげる声をとおして、広い世界に目を向けてみてはいかがでしょうか? わたしたちの「いま」と「ここ」がラップにはある――。 目次 はじめに 序章 30年が過ぎて…… アメリカを忘れる 第1章 「暴動」のあとさき 113 地元の仲間/ディアムス ある女性ラッパーの変遷/ブーバ アルゴの創造者/ホーカス・ポーカス ジャズ・ラップの雄/イディールとリム・カ  アルジェリアの風/ Mafia K-1 Fry ヒップホップ・コレクティヴ/ラ・コシオンとTTC 一発屋たち/アブダル・マリクとメディーヌ 9.11と宗教とラップ 第2章 サルコジに抗して サルコジ登場/ケリー・ジャムス ヤバい兄貴/HK・エ・レ・サルタンバンク ストリートの匂い/オレルサン 「オレルさん」/ロセ 「一人」であり「複数」/カゼー 猛獣の棲むバンリュー/ユースーファ ネグリチュードのラッパー/ゼフュ サッカー少年の未来/クリュブ・デ・ルーザーとバロジ/ヤナマール運動 フランス語圏のラップ 第3章 シャルリ・エブド襲撃事件 事件の余波/グラン・コール・マラッド 移動の自由/アブダル・マリク 新しい「普遍」へ 第4章 アダマのために正義を アダマ・トラオレの死/『キングコング・セオリー』と#MeToo/アンジェル「あなたの何かを晒せ」/シラとラ・ピエタ フェミニストとして/アヤ・ナカムラ 愛を歌うラッパー 第5章 移民たち ビッグフロ&オリ いつかまた/ギムス もっとも成功したラッパー/ガエル・ファイユ 小さな国で/ネクフ さまよう魂たち 第6章 ラーメン、マンガ、ネイション スズヤ 「きみ」と「ぼく」の世界/いま、ここにあるネイション あとがき 陣野 俊史 (ジンノ トシフミ) 1961年長崎県長崎市生まれ。文芸批評家、作家、フランス語圏文学研究者。立教大学大学院特任教授。主な著書に『じゃがたら』『渋さ知らズ』『フランス暴動 移民法とラップ・フランセ』『泥海』『ザ・ブルーハーツ ドブネズミの伝説』(いずれも河出書房新社)、『フットボール都市論 スタジアムの文化闘争』(青土社)、『サッカーと人種差別』(文春新書)などがある。 発行:アプレミディ 四六判 366ページ

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