どの街も、どんな人も、もう戻れぬ時を生きている。
やがて代謝し見えなくなるであろう、変化の潮目にある都市の肌理。
『都市の肌理 touch of the urban skin』は写真家 川村恵理の第一作目の写真集として刊行された。
一見すると無記名の都市のパーツの連なりは、現代を生きる私たちに日々寄り添っている慣れ親しんだ風景です。新型コロナウイルス感染拡大直前の渋谷の街の一端を収めたイメージには、人の気配はなく、その後の都市の変容を示唆するかのような静けさに包まれている一方、どこか生活の痕跡や穏やかな空気も感じさせ、人と都市とがふれあう肌理の存在が浮き彫りになっている。
寄稿文として、東京大学アーバンサイエンスラボ主催の吉村有司氏「テラン・ヴァーグ 都市の無意識、機械の目」、美術誌等で活躍する気鋭の批評家 仲山ひふみ氏「否定の透明性を操作する」を収録。
― 出版社説明文より
川村恵理(かわむら・えり)
フォトグラファー。スタジオ勤務を経て、久家靖秀氏に師事。2017年からフリーランスフォトグラファーとしての活動を開始。人物、静物、風景など、ジャンルレスに様々な撮影を行う。
判型 240 × 190 mm
頁数 80頁
掲載作品 40点
製本 ソフトカバー
発行年 2020
言語 英語、日本語
エディション 300
出版社:PINHOLE BOOKS