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『カタコトのうわごと 新版』多和田葉子

1,980円

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言葉は穴だらけだ。 日本語でも他の言葉でも、外から眺めてみると、欠けている単語がたくさんあって、どうして、こんな穴あきチーズを使ってものを書くことができるのだろうと不思議になる。 [目次] 1 遊園地は嘘つきの天国 すべって、ころんで、かかとがとれた 病院という異国への旅 「犬婿入り」について 翻訳という熱帯旅行 失われた原稿 〈生い立ち〉という虚構 ドイツで書く嬉しさ シャミッソー賞を受賞してみて 吹き寄せられたページたち 樹木・電流・プラスチック 「ふと」と「思わず」 ゆずる物腰ものほしげ 懐かしいかもしれない アメリカの印象 通信手段 ◉ 遊園地は嘘つきの天国 2 衣服としての日本語 記憶の中の本 刻み込まれていく文章 言葉のたけくらべ 舞台のある小説 人形の死体/身体/神道 罫線という私 衣服としての日本語 ◉ 異界の目 3 線は具象 具象は線 「外国語文学」の時代 ジークリット・ヴァイゲルの「性の地形学」について 翻訳者の門――ツェランが日本語を読む時 ラビと二十七個の点 ハムレットマシーンからハムレットヘ 身体・声・仮面――ハイナー・ミュラーの演劇と能の間の呼応 迷いの踊り――ノイマイヤーの「ハムレット」 聴覚と視覚の間の溝を覗く――朗読とダンスの共演「風の中の卵のように」 「新ドイツ零年」と引用の切り口 筆の跡 線は具象 具象は線 ◉ 花言葉 二〇四五年 あとがき 新装版のためのあとがき 新版のためのあとがき 多和田葉子(たわだ・ようこ) 1960年東京生まれ。1982年にハンブルグに移住、2006年よりベルリン在住。『かかとを失くして』で群像新人文学賞、『犬婿入り』で芥川賞、『ヒナギクのお茶の場合』で泉鏡花文学賞、『球形時間』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、『容疑者の夜行列車』で伊藤整文学賞・谷崎潤一郎賞、『尼僧とキューピッドの弓』で紫式部文学賞、『雪の練習生』で野間文芸賞など、受賞多数。ドイツ語と日本語で精力的に作品を書き続ける。1996年にはドイツ語での作家活動によりシャミッソー文学賞受賞。2018年『献灯使』で全米図書賞(翻訳文学部門)受賞。

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