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『他者と生きる リスク・病い・死をめぐる人類学』磯野真穂

990円

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生の手ざわりを求めて――。 “正しさ”は病いを治せるか?  “自分らしさ”はあなたを救うか? 不調の始まる前から病気の事前予測を可能にし、予防的介入に価値を与える統計学的人間観。 「自分らしさ」礼賛の素地となる個人主義的人間観。 現代を特徴づける一見有用なこの二つの人間観は、裏で手を携えながら、関係を持つことではじめて生まれる自他の感覚、すなわち「生の手ざわり」から私たちを遠ざける。 病いを抱える人々と医療者への聞き取り、臨床の参与観察、人類学の知見をもとに、今を捉えるための三つ目の人間観として関係論的人間観を加えた。 現代社会を生きる人間のあり方を根源から問う一冊。 ◆目次◆ 第一部 リスクの手ざわり 第1章 情報とリスク 第2章 正しく想像せよ 第3章 ゴンドラ猫は恐怖する 第4章 新型コロナウイルスの実感 第二部 危機に陥る人々・その救済の物語 第5章 狩猟採集民という救済 第6章 「自分らしさ」があなたを救う 第7章 人とは何か 終 章 生成される時間 磯野真穂(いその・まほ) 人類学者。専門は文化人類学、医療人類学。2010年早稲田大学文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。早稲田大学文化構想学部助教、国際医療福祉大学大学院准教授を経て2020年より独立。 著書に『なぜふつうに食べられないのか-―拒食と過食の文化人類学』(春秋社)、『医療者が語る答えなき世界――「いのちの守り人」の人類学』(ちくま新書)、『ダイエット幻想――やせること、愛されること』(ちくまプリマ―新書)、共著に『急に具合が悪くなる』(晶文社)がある。

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