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短歌の31音におさまりきらない言葉によって、世界に裂け目ができ、今まで見えていなかったものに気づく。
おれは顔の目できみは顔の口でふたりで表情を作ってずっとやってきたね
遠くから見るとぼくはいま単に青いLEDになって、あ、きれいなんて誰かが
宇宙船地球号という言葉をみてそうかそれでおれはずっと船酔いだったのかと思う
朗読すると57577のリズムを感じつつ漏れていく感じが楽しい。
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(以下 公式情報)
短歌を持って、町へ出よう!
西崎憲=フラワーしげるの第二歌集
「われわれは記憶の総体である。世界は記憶の総体である。」世界の見方が変わる122首
十月の朝にパンのかけらをたどっていっていまの主人と結婚しました
フラワーしげる
歌人、バンドマン。歌集に『ビットとデシベル』書肆侃侃房。
AB判/88頁