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『そこから青い闇がささやき ─ベオグラード、戦争と言葉 』山崎佳代子【文庫】

880円

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「最初は、死者が名前で知らされる。それから数になる。最後には数もわからなくなる……」。旧ユーゴスラビア、ベオグラード。戦争がはじまり、家、街、友人、仕事……人々はあらゆるものを失っていく。そして、不条理な制裁と、NATOによる空爆がはじまった。日本への帰国を拒み空爆下の街に留まった詩人が、戦火のなかの暮らし、文学、希望を描くエッセイ集。 解説 池澤夏樹 ー 目次 緑の水、音楽    Ⅰ カラタチの花、トランク   小さな自叙伝/写真のないアルバム   Ⅱ こどもの樅の木   昼下がりのバスストップ/燃え上がる炎/投獄された人々/黒い花   Ⅲ 光る朝の雪   見えない戦争/わたしの国の物語 Ⅳ ひなぎくの花   向日葵の女の子/麦畑の娘たち/水の情景/野原、馬   Ⅴ 鳥のために   境界の文学/橋をめぐるものたち/デサンカさんのこと   Ⅵ あどけない話   花冷え、空襲警報/宇宙と、声と、沈黙と──ベオグラードは生きている/小さな声、かすかな音/歌、私たちが光を呼びもどすとき/一九九九年、春/隠された声たち──人間らしい人間のために/バスの伝説   Ⅶ 泳ぐ花嫁   本という贈り物/そして島は漂いはじめた──映画「アンダーグラウンド」/おわり、或いは、あたらしいはじまり   文庫版『そこから青い闇がささやき』によせて   解説 池澤夏樹 ー 山崎 佳代子 ヤマサキ カヨコ 詩人、翻訳家。1956年生まれ、静岡市に育つ。北海道大学露文科卒業。サラエボ大学文学部、リュブリャナ民謡研究所留学を経て、1981年よりセルビア共和国ベオグラード市在住。ベオグラード大学文学部にて博士号取得(比較文学)。著書に『パンと野いちご』(勁草書房)、『ベオグラード日誌』(書肆山田)、『戦争と子ども』(西田書店)など、詩集に『黙然をりて』『みをはやみ』(書肆山田)、『海にいったらいい』(思潮社)など、翻訳書にダニロ・キシュ『若き日の哀しみ』『死者の百科事典』(創元ライブラリ)などがある。

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