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こんな本を待っていた。twililightも出版をしているのですが、ノウハウがないまま、えいや!とやっているので失敗も多くて。副題にあるとおり、つくって、売る、両方のノウハウがまとまっているこの本は貴重です。実際にひとり出版社を運営している方々へのアンケートも具体的で参考になります。
自分でつくった本が流通し、売れるという経験をすると、確実に本を見る目、本屋を見る目が変わります。つくり手になることで、受け手だけでは見えていなかった世界を見ることができる。
これは出版だけに限ったことではないですよね。自分でもできるかもしれない、そう思えた時、世界が可能性に満ちたものに変わります。
ぜひ、あなたもつくり手に。
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(以下公式情報)
どうやって本をつくる?
どうやって運営していく?
ひとり出版ノウハウのすべて。
本の制作と販売、出版社登録、書誌情報登録、書店流通、在庫管理、翻訳出版、電子書籍、さまざまなひとり出版の運営についてまとめられています。
著者 宮後優子
装幀 守屋史世(ea)
編集 小林えみ、宮後優子
校正 牟田都子
印刷 藤原印刷
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目次
はじめに
1章 本のつくり方
本をつくるプロセス
1 企画を立てる
2 著者と打ち合わせする
3 企画書をつくる
4 原価計算をする
5 企画内容を確定する
6 台割とスケジュールをつくる
7 著者に原稿を依頼する
8 原稿整理をする
9 写真撮影や図版の手配をする
10 デザイナーに中ページのデザインを依頼する
コラム:デザイナーの探し方
11 ISBNを割り振る
12 デザイナーに表紙のデザインを依頼する
13 束見本を発注する
14 用紙を確定して印刷代を計算する
コラム:コストをおさえ美しい本をつくるコツ
コラム:書店流通で避けたほうがいい造本
15 著者編集者が校正する
16 校正者が校正する
コラム:校正者、翻訳者の探し方
17 文字や画像をDTP で修正する
18 定価を決めて注文書を作成する
19 受注して刷り部数を決める
コラム:書店への訪問営業
20 書誌データを登録する
21 印刷所へ入稿する
コラム:紙見本の入手方法
コラム:印刷所の選び方(おすすめ印刷所リスト)
22 色校をチェックする
23 色校を印刷所へ戻す(校了)
24 電子書籍を作成する(必要があれば)
25 刷り出しや見本をチェックする
26 制作関係者やプレスに見本を送付する
27 販促をする(イベント企画やプレスリリースの作成)
28 請求書をもらい支払い処理をする
29 書店で確認する
30 発売後の売れ行きを見ながら追加受注する
コラム:売上の入金時期
コラム:直販サイトのつくり方
コラム:本の発送料をおさえるコツ
コラム:倉庫のこと
番外編 翻訳出版
1 翻訳したい本の原書、PDFを入手する
2 原書出版社に版権の問い合わせをし、オファーする
3 版権取得可能なら、契約と支払いをする
4 翻訳書を制作し、原書出版社のチェックを受ける
5 翻訳書を出版する
2章 本の売り方
書店流通のために必要なこと
書店への配本の流れ
出版物の流通方法を決める
1 版元直販(直販サイト、イベントでの販売)
2 別の出版社のコードを借りる(コード貸し)
3 Amazonと直取引で売る(e 託)
4 書店と直取引で売る
5 トランスビューの取引代行で流通
6 中小取次経由で流通
7 大手取次経由で流通
電子書籍の流通
コラム:Book&Design の場合
コラム:図書館からの注文
3章 ひとり出版社の運営
ビーナイス
烏有書林
西日本出版社
よはく舎
ひだまり舎
コトニ社
みずき書林
Book&Design
URLリスト、索引
参考文献
おわりに
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宮後 優子 (ミヤゴ ユウコ)
編集者。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業後、出版社勤務。1997年よりデザイン書の編集に従事。デザイン専門誌『デザインの現場』『Typography』の編集長を経て、2018年に個人出版社・ギャラリーBook&Design を設立。日本デザイン学会会員。共著『要点で学ぶ、ロゴの法則150』(BNN)。
https://book-design.jp/
発行:よはく舎
四六判 縦188mm 横128mm 厚さ16mm 240ページ 並製