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『コシラエルとはなんだったのか』

3,080円

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2010年、日傘作家ひがしちかによる、一点ものの日傘作りからスタートした「Coci la elle(コシラエル)」。 手描きの日傘や、刺繍した日傘、デコラティブな日傘など、唯一無二の日傘のほか、雨傘、晴雨兼用、小物などを製作。2022年の夏に閉業。 本書は、2022年9月に本店跡地にて開催された展覧会「傘の素(もと)」にあわせて制作された冊子です。 日傘屋にたどり着くまでのエッセイ、コシラエルの傘に秘められた見えないアレコレ(奥や裏側)をふんだんなテキストでまとめました。 コシラエルに縁があるさまざまな書き手によるコラムも収録。 本書「はじめに」より お金もない、家もない、無職の、当時シングルマザーだった私は、2010年に傘屋「Coci la elle(コシラエル)」として、一点ものの日傘を作り始めました。 ユーモアと色彩は唯一無二を目指し、魅惑的な傘屋でありたいと無我夢中で走り続け、そして2022年の夏に傘屋を畳みました。 「コシラエル」とは、一体なんだったのか。 「傘」というメディアを通した自分の挑戦を、生い立ちや作品、友人の声、お世話になった方々の眼差しなど、いろいろな側面から観察し再考し分析してみた本です。この本を通じて、今もうここにはない「コシラエル」というものが、それぞれの皆様のイメージの中で立ち上がってゆき、時々思い出したりしていただけたら嬉しいです。 そして少しでも、この経験(失敗ではなく挑戦への成功)が誰かを元気づけたり、また立ち上がろうという気持ちにさせたり、笑顔にできたりするのなら、この本の意味があるのかなと僭越ながら思います。 応援してくださったお客様、関わってくださったお取引先の皆様、尽力してくれた歴代スタッフのみんな、かけがえのない友人たち、どんな時でも支えてくれた夫と愛する子どもたちへ、感謝を込めて。 ――ひがし ちか 執筆(掲載順):ひがしちか、加藤さえ子(株式会社ウェルカム)、伊藤ガビン(編集者)、矢沢路恵(山食堂 女将)、星佳奈(内装設計)、今村真紀(アコテ店主)、森岡督行(森岡書店店主)、塩川いづみ(イラストレーター)、小林紀子(watari 店主)、前田ひさえ(イラストレーター)、山口妙佳 デザイン:菅原あかり 編集校正:阿部康子、玉木美企子、中村水絵 企画:アンブレラ愛の国 判型:B6判/126ページ/ソフトカバー テキスト:日本語

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