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サイン入り
¥1,980
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通常版
¥1,980
世界をよく見ていくと、いろんな物が見えてきて、だんだんよくわからなくなってくる。意味がほどけて、世界も私も裸のような、不安で自由ではじまりで、いつか終わるのだとしても、あなたと出会えて幸せだった。
ナナロク社主催「第2回 あたらしい歌集選考会」で、岡野大嗣 選となった著者による第一歌集。
【本書より5首】
なんまんねんもまえもあとも、にんげんはひとりになりたくなるまで、だれかといたかった、
にんげんは、みんないっしょによるにねたから、ほしをみるときしずかになった、
いつか くる おわりを みないで すむように さかなは うみから でませんでした
しってるうたを、ゆっくりうたったら、きいたことないうたがきこえた、
たべるときに はんぶんに ちぎる ひとたちは はんぶんに ちぎられることを おそれました
【帯文:岡野大嗣】
別々の時間を生きていずれこなごなになる私たちを、
広く静かに抱きとめる三十一音がここにある。
【装丁・画:鈴木千佳子】
【著者より】
買ってすぐに冒頭だけよんで、十年後によみおわった本があります、いつもそばにあっていつかよみおわるような、そんな本になりますように
【プロフィール】
多賀盛剛(たが・せいご)
1982年生まれ。兵庫県在住。歌人。
本書が初の著書。白ごはんが大好き。