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『ことばの白地図を歩く 翻訳と魔法のあいだ』奈倉有里

1,540円

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ロシア文学の研究者であり翻訳者である著者が、自身の留学体験や文芸翻訳の実例をふまえながら、他言語に身をゆだねる魅力や迷いや醍醐味について語り届ける。「異文化」の概念を解きほぐしながら、読書体験という魔法を翻訳することの奥深さを、読者と一緒に“クエスト方式”で考える。読書の溢れんばかりの喜びに満ちた一冊。 目次 はじめに 印刷機からのメッセージ 1章 ことばの子供時代 ── 地図をひろげてみる     ことばと出会う     宝の地図にひそむ妖怪     ことばの子供時代     目標を考えてみる     コラム 占いを味方につける 2章 文化の選びかた ── 地図を歩きはじめる     好きな文化を担っていい     エレベーターと換気窓     あなたの防寒はどこから?     故郷の味は自分で選べる     コラム ロシアの四季 3章 ほん【ヽヽ】との魔法 ── 森に入っていく     魔法を知る     魔法の分解     魔法使いは、いい詐欺師?     コラム 迷信を楽しむ 4章 こいつは四角い関係だ ── 宝箱の見つけかた     目的を見極める     体験を確かめる     連想と喚起力を翻訳する     四角関係の誰になる?     コラム 内気な語学のすすめ おわりに 旅のゆく先 翻訳と魔法のあいだをもっと考えるための作品案内 奈倉 有里(ナグラ ユリ) 1982年東京都生まれ。ロシア文学研究者、翻訳者。ロシア国立ゴーリキー文学大学を日本人として初めて卒業。著書『夕暮れに夜明けの歌を』(イースト・プレス)で第32回紫式部文学賞受賞、『アレクサンドル・ブローク 詩学と生涯』(未知谷)などで第44回サントリー学芸賞受賞。訳書に『亜鉛の少年たち』(スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ著、岩波書店、日本翻訳家協会賞・翻訳特別賞受賞)『赤い十字』(サーシャ・フィリペンコ著、集英社)ほか多数。 装画:小林マキ 四六判変型 168mm × 130mm 並製 160頁 創元社

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