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『未来散歩練習』パク・ソルメ / 訳:斎藤真理子

2,310円

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新しい世界を信じて夢見た彼らが練習した未来へ 著者は、社会問題に独創的な想像力で対峙する、韓国で最も注目される新鋭作家である。 光州事件、釜山アメリカ文化院放火事件からの時間を、歩きながら思索し、つながりあう5人の女性たち。今を生きる・過去を理解する・未来を思うことを重層的に描く物語。 1980年代、釜山に住む中学生のスミの家に、刑務所を出た大学生のユンミ姉さんが突然やってきた。アメリカ文化院放火事件の実行犯の一人が彼女だと教えてくれたのは親友のジョンスンだ。ある日、ユンミ姉さんがバスで光州へ行くと言い、スミが同行することになる……。 ソウルに住む作家の「私」は釜山を訪れ、不動産を所有し一人で暮らす60代の女性チェ・ミョンファンと出会い、刺激を受ける。そして、ずっと興味を持っていた釜山アメリカ文化院放火事件に、チェ・ミョンファンも遭遇していたと知る……。 事件に関わる人々は「来たるべき未来を練習した人」とされ、「私」は現地周辺を歩きながら、当時の人々が何を思い、記憶し、来たるべき未来の練習をしていたか、息をするような等身大の感覚で肉薄していく。その未来は今日に続き、読者一人一人と強い信頼を結ぶ。 パク・ソルメ 박솔뫼 1985年、韓国・光州広域市生まれ。韓国芸術総合学校芸術経営科卒業。2009年に長篇小説『ウル』が「子音と母音」新人文学賞を受賞してデビュー。14年、「冬のまなざし」で文学と知性文学賞、短篇集『じゃあ、何を歌うんだ』でキム・スンオク文学賞を受賞。19年、キム・ヒョン文学牌を受賞。21年、『未来散歩練習』で東里木月文学賞を受賞。邦訳に『もう死んでいる十二人の女たちと』がある。 白水社 四六判 230ページ

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