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うまは学校がきらいだ。
うまが、うまのままでいられないからいやだ。
男の子でも、女の子でもない。ただの自分でありたい。
これは自由を願う、あなたのものがたり。そして、みんなのものがたり。
「うまはヒヒーンの馬じゃない。くまや雲と、おなじ音をもった、うまです」
自らを、うまと名乗る主人公が、学校にうずまくいびつさを、こっそり見つめていくものがたり。やがて教室には、ふしぎな事件が起こります。
◎小説家・松田青子さん推薦
大切にしたいし、大切にされたい。
きらきら光る気持ちが詰まった、宝箱のようなおはなしです。
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もくじ
うまのこと
おさかなのばか
いやいやえんそく
かあさんのれきし
うちゅう人っているんでしょうか
女の子たちのいるところ
とぶ教室
うまのぼうけん
みんなのこと
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少年アヤ(しょうねんあや)
1989年生まれ。エッセイスト。著書に『尼のような子』(祥伝社)『焦心日記』(河出書房新社)『果てしのない世界め』(平凡社)『ぼくは本当にいるのさ』(河出書房新社)『なまものを生きる』(双葉社)『ぼくの宝ばこ』(講談社)『ぼくをくるむ人生から、にげないでみた1年の記録』(双葉社)がある。
玉川ノン(たまがわ・のん)
1986年北海道生まれ。イラストレーター。セツ・モードセミナー卒。個人でイラストを描いたり、雑貨の製作・販売をしたりさまざまな活動をしている。装画の仕事は、本書が初となる。
四六判(188mm×128mm) / 168ページ
光村図書