ブルジョワ家庭の内向的な少女と、労働階級の家庭で、過去の出来事から世間に「不幸を呼ぶ子」と呼ばれながらも力強く生きる少女。互いの存在を支えに、理不尽に立ち向かうべく声をあげる。 ベアトリーチェ・サルヴィオーニ 1995年イタリア・ロンバルディア州生まれ。大学で文学を学び、さらに創作とジャーナリズムの学校にて2年間の文芸コースを修める。2021年、同校在学中にイタリア小説界の新人賞の一つで最優秀賞を受賞。 関口英子 セキグチ エイコ 大阪外国語大学イタリア語学科卒業。翻訳家。児童書やノンフィクション、映画字幕までイタリア語の翻訳を幅広く手がける。『古代ローマ人の24時間』『コカイン ゼロゼロゼロ』『マルコヴァルドさんの四季』など。 四六判変形 ／ 280ページ 河出書房新社