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『工場』小山田浩子【文庫】

605円

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奇妙な獣が潜む巨大工場で不思議な作業を任される人々。芥川賞作家の鮮烈デビュー作。 大河が南北を隔てる巨大工場は、ひとつの街に匹敵する規模をもち、環境に順応した固有動物さえ生息する。ここで牛山佳子は書類廃棄に励み、佳子の兄は雑多な書類に赤字を施し、古笛青年は屋上緑化に相応しいコケを探す。しかし、精励するほどに謎はきざす。この仕事はなぜ必要なのか……。緻密に描き出される職場に、夢想のような日常が浮かぶ表題作ほか2作。新潮新人賞、織田作之助賞受賞。 目次 工場 ディスカス忌 いこぼれのむし 解説 金井美恵子 新潮文庫

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