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※特典として
2023年12月27日(水)〜2024年1月22日(月)twililightにて開催した「架空特別市S」にて展示していた、ホンマタカシの作品を1枚プレゼント
(作品はランダムでお送りします)
ホンマタカシの写真は、1990年代からずっと私たちの身近に存在している。スクラップ・アンド・ビルドを繰り返す東京のまち、押し寄せては引き返す海の波、森の中に生えるキノコ、どれも一見いつも変わらないようで、実は常に変化しているものに目を向ける。
彼は一回の撮影で、数回しかシャッターを押さない。彼は、自分の写真がメディアによって変わるのをよしとする。彼は平気で嘘をつく。写真の嘘が真実に見えることを楽しむ。ホンマの写真は常に流れているのだ。「回顧とか総括みたいなの、やなんだよね」。権威的な予定調和を厭う写真家のそんな言葉から始まったこの特集は、ここ数年の作品と日記と他者との対話、そして他者からの言葉をバラバラに組み合わせた。近づいたと思ったら遠ざかる。そんな存在の“いま”を掴もうとしたらスクラップブックのような1冊になった。
Contents
ホンマタカシの現在地
A MIX OF RECENT WORKS
対談アリ・マルコポロス
ESSAY
フレームについての覚え書き、ホンマタカシとの会話を終えて
文=アリ・マルコポロス
対談セシリー・バンセン
グイド・グイディ
『かつては岸』ポール・ユーン
対談長島有里枝
ESSAY
磯崎新の視点から見る東京のいま
文=羽藤英二
エド・テンプルトン
なぜ写真家以外の写真が好きなのか?
NAZE
ESSAY
その森の子供
文=フランチェスコ・ザノット
ESSAY
厳密に退屈――ホンマタカシのファッションの写真について
文=村上由鶴
対談マイケル・マック
ミヤギフトシ
ロバート・アダムス
鈴木貴徳
ESSAY
ホンマタカシの写真と空間について
文=大西麻貴
対談アイヴァン・ヴァルタニアン
ESSAY
ほんまさんへ らいきより
文=靈樹
ESSAY
千葉市憂愁
文=レスリー・A・マーティン
佐内正史
カセットテープ
ジャック・デイ
ハンナ・ムーン
ESSAY
目に写るものが写真に写る
文=ジョアンナ・ボラジ
尾形愛
展示室模型
即興(Fマイナー)
対談朝吹真理子
台風とoptimistic
Richter Raum
ゲルハルト・リヒターと対話する部屋
文=林 寿美
大辻清司 眼差しのその先
文=小平雅尋
(版元サイトより)