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★特典栞エッセイ付き
啓示を受けたように思いついた「パリのガイドブックで東京の町を闊歩する」という言葉を、意味もわからぬままに実践しようと試みる連作エッセイシリーズ最新作。
コロナ渦中の町を歩き、近所で見かけた看板の言葉をきっかけに本当の言葉探しをはじめた「私」は、弘法大師と高野山から、『オズの魔法使い』、松任谷由実のドキュメンタリー番組、『西遊記』など、何かを求める旅の物語に思いを馳せるうちに、半導体エンジニアの職へと導かれた出会いの記憶へと至って……。訪ねた土地で過去の出来事や読んだ小説の断片の記憶を芋づる式に蘇らせていく至福が綴られる。
全4章、約5万字の文章と18枚のカラー写真、画家・いちろうの挿画で構成。
◉目次
第1章 半径1km圏内の言葉
第2章 弘法大師のご利益か
第3章 繰り返しの効能
第4章 先人は遅れてくる
新書判144頁カラー、並製本(カバー・帯付き)
発行者:代わりに読む人
著者:友田とん
装画・挿画:いちろう
装幀:千葉美穂
編集協力:松井祐輔
校正:北村さわこ