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『優しい語り手 ノーベル文学賞記念講演』オルガ・トカルチュク / 訳:小椋彩、久山宏一

1,980円

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嘘や憎しみにあふれた情報の断片を優しさによってつなげ、神話的な力を蘇らせる「第四人称」の語りとは。絶えざる流浪、破局、全体主義を経験しながら、菌糸体のごとき独自の生長をとげた中欧文学の魅力とは。細分化する世界を星座のように再構築する新たな文学の可能性を、『逃亡派』『昼の家、夜の家』のノーベル賞作家が語る。 目次 優しい語り手……………小椋 彩 訳 「中欧」の幻影(ファントム)は文学に映し出される――――中欧小説は存在するか……………久山宏一 訳 第四人称の語り手の未来――訳者あとがき……………小椋 彩 - オルガ・トカルチュク(Olga Tokarczuk) 1962年ポーランド生まれ。詩人・小説家・エッセイスト。ワルシャワ大学で心理学を専攻、卒業後セラピストを経て作家となる。2007年の『逃亡派』(白水社、2014年)によりポーランドの権威ある文学賞ニケ賞を受賞し、同作の英訳はマン・ブッカー国際賞を受けた。14年の『ヤクブの書』で再びニケ賞を受賞。19年、前年度のノーベル文学賞を受賞。ほかの邦訳書に『昼の家、夜の家』(白水社、2010年)、『プラヴィエクとそのほかの時代』(松籟社、2019年)、『迷子の魂』(ヨアンナ・コンセホ絵、岩波書店、2020年)。 【訳者】 小椋 彩(おぐら・ひかる) 北海道大学文学部卒業。東京大学大学院にて博士号(文学)取得。現在、東洋大学文学部日本文学文化学科助教。専門はポーランドとロシアの文学・文化。オルガ・トカルチュクの邦訳書(『昼の家、夜の家』『逃亡派』『プラヴィエクとそのほかの時代』『迷子の魂』)をすべて手がける。 久山宏一(くやま・こういち) 東京外国語大学卒業。アダム・ミツキェーヴィチ大学にて博士号(文学)取得。現在、東京外国語大学など非常勤講師、ポーランド広報文化センター文化担当エクスパート。専門はポーランドとロシアの文学・文化。訳書にスタニスワフ・レム『大失敗』(国書刊行会、2007年)、アダム・ミツキェーヴィチ『ソネット集』(未知谷、2013 年)など。 B6 上製 124ページ 岩波書店

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