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冒頭だけでも時間の分厚い層が感じられて、豊かな物語の始まりの子感に胸が高鳴ります。時系列とは異なる時間の流れがあることを私たちは日々感じとっていると思いますが、「百年の孤独』にはそんな身体的な時間感覚が流れているので、身を任せて漂ってみてください。
三宅へさんのカバー装画も素晴らしいです。
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(以下、公式サイトより)
蜃気楼の村マコンドを開墾しながら、愛なき世界を生きる孤独な一族、その百年の物語。錬金術に魅了される家長。いとこでもある妻とその子供たち。そしてどこからか到来する文明の印……。目も眩むような不思議な出来事が延々と続くが、予言者が羊皮紙に書き残した謎が解読された時、一族の波乱に満ちた歴史は劇的な最後を迎えるのだった。世界的ベストセラーとなった20世紀文学屈指の傑作。
三宅瑠人/カバー装画、新潮社装幀室/デザイン
新潮文庫 672ページ