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『誕生日のアップルパイ』 庄野千寿子

2,420円

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母から娘におくった 37 年間、130 通の「うれしい」の手紙。 庄野潤三(1921-2009)が残した小説のほとんどには、作家の家族が登場します。彼らは明るく、快活で、ユーモア精神にあふれ、ときに作家に小説の話題を提供し、ときに小説の主人公となります。子どもたちの生命力があふれる初期の作品もいいですが、老夫婦の日々を描いた晩年の連作もまた、庄野文学の大きな魅力といっていいと思います。なかでも、作家の生活を陰でささえる千寿子夫人(1925-2017)は、連作のなかで特別な存在です。 本書はこれまで発表されてこなかった千寿子夫人から長女夏子さんへの書簡です。手紙をいろどるたくさんの料理と、娘への感謝の気持ちを綴った数々の手紙は庄野潤三の文学そのもので、読んでいるこちらも幸せな気持ちになります。手紙は昭和 48 年に始まり、作家が亡くなった 2009 年に終わります。日々のよろ こびを反芻するために綴った、家族の些細な記録は、庄野文学を読み解くヒント であり、同時に、毎日の生活を楽しむためのヒントになっています。 装画 小沼丹 A5判変形 仮フランス装 224頁 夏葉社

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