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『ジレンマと共に未来からデザインする──気候危機時代にグラフィックデザイナーにできることとは?』平山みな美(編集・翻訳)

2,420円

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デンマーク在住・日本人グラフィックデザイナーが気候危機が進む時代にデザイナーとして働くことへの倫理観を問いつつ、前向きな働き方を見つけるために、日本、イギリス、アメリカ、インド、スウェーデンのロールモデル的デザイナーたちに行ったインタビュー集。 ー この本の企画は、極端な資本主義が引き起こした気候変動によって地球環境がひどく脅かされている一方で、私たちグラフィックデザイナーは、企業がより利益を生み出せるように早く消費されるものを作り続けているというジレンマから始まりました。 自分の仕事の中で、環境負荷を減らすために何ができるかをデスクリサーチした後、それらの情報を実践的なガイドとしてまとめました。しかしそれだけでは、これからのグラフィックデザイナーの働き方をイメージすることはできないと感じ、すでに新しいことに挑戦し、変化をもたらしているグラフィックデザイナーにインタビューを行いました。インタビューに答えてくれた人たちのリストは、下記からご覧いただけます。 初版の印刷・製本はObra Pressが担当。彼女たちはコペンハーゲンの地元にあるリソグラフの印刷スタジオです。彼女たちもまた気候変動に関心を持ち、物理的なモノを作ることにジレンマを抱えているので、私たちが印刷し、世の中に何かを生み出すときに、環境への影響を減らすために何ができるかを話すためにインタビューしました。 インタビューをしたデザイナーさんのリスト 1. 長嶋りかこ 東京を拠点に活動するデザイン事務所 Village®の創設者。彼女のスタジオのウェブサイトには 「環境への配慮を第一に考え、デザインによる環境破壊を意識して活動しています」 と書かれている。日本のグラフィックデザイナーの中でも、環境に対する価値観を示し、それを考慮してグラフィックデザインを制作している数少ないデザイナーの一人。 www.rikako-nagashima.com/ 2. Jonny black(ジョニー・ブラック) アメリカ・サンフランシスコにあるデザイン事務所 The Office of Ordinary Things の共同設立者。彼のスタジオのウェブサイトには、サステイナビリティへの取り組みと、社会正義に反するようなプロジェクトには取り組まないという大胆な価値観が示されている。彼らのデザインはサステイナビリティによる制限がないように見えるが、使用した全ての素材がウェブサイトに掲載されており、彼らがいかに環境に配慮しているかがうかがえる。 ot.studio/ 3. Khushboo Gandhi(クシュブー・ガンディー) インド、プネーにあるデザイン研究所 Go Do Goodの創設者。専門はファッション、コミュニケーションデザイン、素材開発など多岐に及ぶ。さまざまな分野を横断しながら、再生可能な資源の開発や使い捨て素材に変わるものの提案、コミュニティデザインなどのプロジェクトを行う。 www.workwithkhushboo.com/ 4. This Ain't Rock'n'Roll(ディス・エイント・ロックンロール) Clive Russell(クライブ・ラッセル)とCharlie Waterhouse(チャーリー・ウォーターハウス)によって設立された、イギリス・ロンドンに拠点を置くデザイン事務所。環境活動団体 Extinction Rebellion のビジュアル・アイデンティティを手がけたことで知られる。また、グラフィックデザインにとどまらず、コミュニティ内での貨幣の流通を促す地域通貨ブリクストン・ポンドのプロジェクトなど企画にも参加するプロジェクトも手がけている。 www.thisaintrocknroll.com/ 5. Benedetta Crippa(ベネデッタ・クリッパ) イタリア出身で、スウェーデンのストックホルムを拠点に活動するグラフィックデザイナー、研究者。ストックホルム環境研究所のチーフデザイナーを務める傍ら、スウェーデンのコンストファック大学で 「ビジュアル・サステイナビリティ」 について教えている。彼女は「ヴィジュアル・サステナビリティは、環境や気候変動だけではなく、資本主義、家父長制、白人至上主義などの支配的な構造に挑戦し、その代替案を提示するものである」と主張している。 studiobenedettacrippa.com/ (版元サイトより) ソフトカバー 日本語・英語

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