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『ベル・ジャー』シルヴィア・プラス / 訳:小澤身和子

2,750円

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※サイン入りは完売いたしました ★ シルヴィア・プラス『ベル・ジャー』刊行記念  小澤身和子+柴田元幸トーク&朗読 開催日時:2024年8月29日(木)開場:19時 開演:19時30分 会場:twililight+配信 ご予約&詳細はこちらから https://peatix.com/event/4089223/view ー わたしはぜんぶ覚えている。あの痛みも、暗闇も——。 ピュリツァ—賞受賞の天才詩人が書き残した 伝説的長編小説、20年ぶりの新訳! 優秀な大学生のエスター・グリーンウッドはニューヨークのファッション誌でのインターンを勝ち取ったとき、夢がついに叶うと信じて喜んだ。しかし、退屈なパーティー、偽善的に感じられる恋人、空虚なだけのニューヨークでの生活に違和感を覚え、世界が支離滅裂なものに感じられる。 そして、とあることをきっかけに精神のバランスが徐々に崩れていく。 世の中は欺瞞だらけだと感じる人、かつてそう思ったことがある人たちに刺さりつづける、英米だけで430万部を売り上げた世界的ベストセラー、待望の新訳。 海外文学シリーズ「I am I am I am」、第一弾! 「どの枝の先からも、丸々とした紫色のイチジクみたいに素晴らしい未来が、手招きしたりウインクしたりしている。あるイチジクは夫と幸せな家庭、それに子どもたち。別のイチジクは有名な詩人で、また別のイチジクは優秀な教授。(…)それらの後ろにも上にも、数えきれないほどイチジクがたわわに実っていた。イチジクの木の幹の分かれ目に座り、飢え死にしそうになっている自分の姿が見えた——どのイチジクを選んだらいいか決められないのだ。あれもこれも欲しくて、ひとつを選んでしまったら、残りすべてを失うと思っている。」――本文より * この個人的な小説は、個人が生きた時代を痛いほどの率直さと繊細さで抉り出した作品でもある。 ──ブレイディみかこ 刊行から60年、米Z世代の間で再び必読書に。 未来への絶望が蔓延する社会に、切ない希望を与える一冊。 ──竹田ダニエル 何にでも成れるはずなのに 何にもなれやしない その絶望の生々しさに呑まれそうになる。 それでも損なわれない繊細さと高潔さ 彼女と私たちは地続きの場所にいる ──宇垣美里 ― <「I am I am I am」シリーズ> 物語を読むことで、今まで見過ごされていた声に触れる海外文学選書シリーズ。「手に取りにくい・堅い・難しそう」じゃない、初めて海外文学を手に取る方にもおすすめできるシリーズです。 ― シルヴィア・プラス(Sylvia Plath) 1932-1963年。ボストン生まれ。詩人、作家。8歳から詩を、9歳から物語を書き始め、10代から作品が雑誌に掲載される。1955年にスミス・カレッジを卒業後、フルブライト奨学金でケンブリッジ大学へ留学。1960年に詩集『The Colossus』を出版。1963年、唯一の長編小説である『ベル・ジャー』を別名のもと出版。同年、自ら命を絶つ。1982年『The Collected Poems』でピュリツァー賞を受賞。 本書『ベル・ジャー』は英米だけで430万部を売り上げた世界的ベストセラーであり、現在も多くの読者の心を掴んでいる。 小澤身和子(おざわ・みわこ) 東京大学大学院人文社会系研究科修士号取得、博士課程満期修了。ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン修士号取得。「クーリエ・ジャポン」の編集者を経て翻訳家に。訳書にリン・エンライト『これからのヴァギナの話をしよう』、ウォルター・テヴィス『クイーンズ・ギャンビット』、カルメン・マリア・マチャド『イン・ザ・ドリームハウス』、デボラ・レヴィ『ホットミルク』、ニナ・マグロクリン『覚醒せよ、セイレーン』など。 四六判並製 388頁 晶文社

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