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ひょんなことからひとの「息」が見えるようになった京都の高校生・夏実の物語。
どんな世界になっても息づくいのちの躍動を描いた青春小説。
コロナウイルスという「目にめーへんややこしいもん」にも変えられないもの。
突然の休校や陸上大会の延期、急なモテへの戸惑い、そして受験と進路……
コロナ禍の「青春のかたち」を切り取った、待望の作品集。
息は、光は、そこにある。気に留めるか、留めないか、そのちがいがあるだけ。
いしい しんじ(イシイ シンジ)
作家。1966年大阪生まれ。京都大学文学部卒業。1994年『アムステルダムの犬』でデビュー。2003年『麦ふみクーツェ』で坪田譲治文学賞、2012年『ある一日』で織田作之助賞、2016年『悪声』で河合隼雄物語賞を受賞。そのほか『トリツカレ男』『ぶらんこ乗り』『ポーの話』『海と山のピアノ』『げんじものがたり』『マリアさま』など著書多数。2009年から京都市在住。
四六版 240ページ
講談社