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雑誌『写真』(Sha Shin Magazine)vol.6「ゴースト/Ghost」

3,300円

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雑誌『写真』(Sha Shin Magazine)vol.6は、目に見えず、触れることもできないものの、確かにそこに存在するように感じる「何か」、不可視の存在と写真の関係を考えるべく、主題を「ゴースト/Ghost」としました。 巻頭作家は、志賀理江子さんです! 不可視であるからこそ不気味で魅惑的な、現代におけるゴーストとは何なのか。写真が捉える物質的なイメージと、その背後に潜む記憶や曖昧な要素を、写真家の作品や執筆陣の論考を通して多角的に探求します。 ー Statement 人は「幽霊」の実体を見たことがないように、いまだかつて誰も「写真」そのものを見たことがありません。見ているのは、“何かが写った写真”であり、“形をもった何かのイメージ”です。それでいて写真は、手札サイズの遺影や大切な思い出など、単なるモノやイメージであることを超えて、人の生き写しや魂をもったもののように扱われる場面に、人々は日常的に接しています。 写真が普及した一九世紀には、近代スピリチュアリズムが台頭した時期と重なり、幽霊や妖精、エネルギーといった、存在の不確かなものを捉えるとされる「心霊写真」が、欧米を中心に流行しました。 写るはずのないものが写る「心霊写真」は、日本でも明治時代の三田弥一をはじめとして、1970年代以降もオカルトブームとともに何度も話題となり、信じる信じないにかかわらず、多くのメディアによって紹介され、議論の的となってきました。 雑誌『写真』6号では、目に見えず、触れることもできないものの、確かにそこに存在するように感じる「何か」、不可視の存在と写真の関係を考えるべく、主題を「ゴースト/Ghost」としました。 英語の「Ghost」という言葉は、ゲルマン語で「魂」や「霊」を意味する言葉を語源とし、もともとは死者の魂を意味するだけではなく、人間の感情や心のあり方を意味する言葉としても用いられていました。また撮影時にレンズ内で反射した円い光の像が写り込む現象を、現在でも「ゴースト」と呼んでいます。 そしてデジタル全盛、 超複製技術時代のいま、写真は姿形を変え、あらゆる媒体に憑依、転移します。つまり写真は、人々の観念の表れであると同時に、目には見えない「幽霊」や「霊魂」といったものに近いメディアなのではないでしょうか。 不可視であるからこそ不気味で魅惑的な、現代におけるゴーストとは何なのか。写真が捉える物質的なイメージと、その背後に潜む記憶や曖昧な要素を、写真家の作品や執筆陣の論考を通して多角的に探求します。 編集長・村上仁一 ー -Contents- [口絵/ARTWORKS] ​ 巻頭 志賀理江子 Shiga Lieko 「霧の中の対話:宮城県牡鹿半島山中にて、食猟師の小野寺望さんが話したこと」 阿部 淳 Abe Jun 岩根 愛 Iwane Ai 苅部太郎 Karibe Taro 永瀬沙世 Nagase Sayo 吉野英理香 Yoshino Erika 百々俊二 Dodo Shunji [LONG ESSAY] 大山 顕「心霊写真は死んだのか?」 浜野志保「エイダ・エマ・ディーンの心霊集合写真」 北 桂樹「2000年代以降の日本の現代写真 写真の物質性」 [SPECIAL] 須田一政 Suda Issei「Temptation + 私の写真と記憶についての断片」 [SPECIAL GALLERY] ふげん社写真賞 第三回グランプリ受賞 浦部裕紀 ​ [CURRENT REVIEW] 飯沢耕太郎「時評 写真評論家の眼」 ​ [INTERVIEW] 巻頭インタビュー 志賀理江子(聞き手=飯沢耕太郎) ベルギーの日本写真専門のギャラリー「IBASHO」マルティン&アンヌマリー(聞き手=速水惟広) KG+ SELECT2024グランプリ 劉星佑 [REPORT] 大塚 勉『TRANS-BODY』 清里フォトアートミュージアム [SHORT ESSAY] 大西みつぐ「波間の夢「80年代」とカラー写真」 ​ [COLUMN] 小田原のどか/石井朋彦/八木寧子/山﨑修平/マーク・ロビンソン [MECHANISM] 座談会:赤城耕一、豊田慶記、ミゾタユキ ​​ [PHOTOBOOK] Hi Bridge Books/曲線/トトノエル/tata/IACK/ほんの入り口/橙書店 [EXHIBITION REVIEW] タカザワケンジ/タシロユウキ/鳥原学/河島えみ ー 仕様:A5判変形 発行:ふげん社 制作:合同会社PCT (版元サイトより)

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