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人を殺すか自殺するしかないと思った。
そんなわたしに女性セラピストは、このうえない毅然さと丁寧さでこう言った。「あなたには、安全に狂う必要が、あります」──そう、自分を殺しそうになってまで救いたい自分がいたのだ。そんな自分をレスキューする方法があったのだ。著者はあらゆる生きづらさの底にアディクションを発見するが、「アディクション=依存症」ではないと言う。それは物との恋愛であり、思考への固着なのだと。愛と思考とアディクションをめぐる感動の旅路!
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目次
プロローグ 魂を救うこと
第一章 アディクションの世界
1 依存症とアディクション
2 なりたいものにすぐなれる
第二章 わたしはひとりのアディクトである
1 愛と思考とアディクション
2 あなたには、安全に狂う必要が、あります
3 ひと夏の食と石牟礼道子
4 愛の技術
第三章 なじめない人たち
1 失われた楽園
2 祭りのような何か
3 仮面を付けること、取ること
4 この刃を自分に向けていた
5 祝福の旅
第四章 浮遊霊よ、表現すればいい
1 インターネットという人災
2 浮遊霊が生き霊に変わるとき
3 生き霊を社会が引き受けるために
4 表現への渇望がスパークする
第五章 祝祭へ
1 めばがくれた詩
2 死にながら生きる方法
3 うっかり神はやってくる
あとがき
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A5 260ページ
医学書院