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『レテ/移動祝祭日』 小俵鱚太

2,420円

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レテ それはかんぺきな夏。それはまたthe very best みたいなやつだ 第2回笹井宏之賞長嶋有賞受賞! 新しい平熱 人は皆、四季の中に生きている。そのことを小俵さんはとても素直に受け止める。 花鳥風月を高らかに歌い上げるのでない、さりとて照れることもなく短歌に落とし込む。 ときに無駄や余白も厭わないその手つきは「平熱」「等身大」とでも言い表せられるけど、どこか「新しい平熱」とでも呼ばないと気が済まないものがここにはある。  ――長嶋有 【収録歌より】 夢だから告白できる汀にてあり得ぬほどの桜貝散る 善人じゃないと気づいて人生はようやく冬の薔薇に追いつく 海の日は移動祝祭日だから今年のハルは海の日生まれ それは別離の、別離のそれは川となる川を渡って家まで送る 【栞文より】 「じわじわと胸が熱くなり「ああ、これは祝祭だ」とおもった」(江戸雪) 「しずかな場所でたっぷりと時間をかけて読むのがふさわしい一冊」(内山晶太) 「ありありとした〝本当〟として響くに違いない」(近江瞬) 「淡く現実が滲んでくる」(瀬戸夏子) 【栞】 江戸雪「祝祭と別離と」 内山晶太「一首一首の丘」 近江瞬「〝本当〟の心、〝本当〟の世界」 瀬戸夏子「ふたつの川」 【著者プロフィール】 小俵鱚太(こたわら・きすた) 1974年12月生まれ。横浜市在住。 2018年8月に短歌と出会う。「短歌人」、「たんたん拍子」所属。 第2回笹井宏之賞長嶋有賞受賞。 書肆侃侃房 四六判変形、上製、216ページ 装幀・装画 花山周子 栞 江戸雪 内山晶太 近江瞬 瀬戸夏子

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