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『遠い声/浜辺のパラソル 川本三郎掌篇集』

2,640円

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「自分にとってすでに失われてしまった風景を作り直したい、詩のような小説を書きたい。」 遠くの川、遠くの建物、遠くの空。東京の町が変わろうとするあの時代に、少年の日の記憶をたどり、銀座を歩き、橋を渡って川のほとりにたたずみ、海辺の町を訪れながら、静かに書き継がれていた、胸に沁みる42篇。まるで映画のような名品集。 目次 陸橋/犬を放つ/五つ角/塔/シャムのおばさん/始発電車/川へ/台風の前/都電から見える家/埋立地/路地の町/救済の風景/朝、川へ/鉛筆削り/遠い声/坂のある風景/橋/エアメイル/カポーティの家/枇杷の夏/崖下の家/白いスクリーン/黄色い風/河を渡ってマジック・アワーへ/槐の木の下/アプライトピアノ/橋からの眺め/夜のショウウィンドウ/倉庫の町/試写室のホタル/ペーパーウェイトのある店/ジャワの切手/勝鬨橋/晴海へ/マロニエのある店/原っぱ/ぬいぐるみ/海の見える食堂で/菜の花/わんど/浜辺のパラソル/夏のボール 川本三郎(カワモトサブロウ) 1944年東京生まれ。評論家。著書に『大正幻影』(1990年、新潮社、サントリー学芸賞)『荷風と東京 『断腸亭日乗』私註』(1996年、都市出版、読売文学賞)『林芙美子の昭和』(2003年、新書館、毎日出版文化賞・桑原武夫学芸賞)『白秋望景』(2012年、新書館、伊藤整文学賞)など。訳書にカポーティ『夜の樹』(1994年、新潮文庫)『叶えられた祈り』(1999年、新潮社)、ブラッドベリー『緑の影、白い鯨』(2007年、筑摩書房)、ロンドン『ザ・ロード アメリカ放浪記』(ちくま文庫)など。 発行:ベルリブロ 四六判 縦194mm 横131mm 厚さ18mm 重さ 302g 216ページ

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