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『危険なトランスガールのおしゃべりメモワール』カイ・チェン・トム / 訳:野中モモ

2,530円

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蟷螂拳(とうろうけん)を繰り出すトランスガール! こんな小説をずっと待っていました!――三木那由他 カンフーの達人で、病的な嘘つきのあたしは、生まれ育った町と家族から逃げ出した。 誰かが描いた物語に、閉じ込められないために。 行き着いた「奇跡通り」では、面倒を見てくれるディーヴァ、不思議な力を持つ魔女、鼻もちならない「お姫様」ら、様々なトランスたちに会う。やがて、殺されたトランスジェンダー女性たちの仇を討つことを使命とするガールギャングに入り、ストリートで暴れまわる。 待ち受ける数々の困難を前に、彼女は新しい家族を守り、痛みを癒し、自分の中にある真実を見つけることができるのだろうか? 創刊たちまち大好評の海外文学シリーズ「I am I am I am」、第二弾! <「I am I am I am」シリーズ> 物語を読むことで、今まで見過ごされていた声に触れる海外文学選書シリーズ。「手に取りにくい・堅い・難しそう」じゃない、初めて海外文学を手に取る方にもおすすめできるシリーズです。 【目次】 危険な物語 第1部:逃走 グルームの真ん中にあるねじ曲がった家 人魚たちが死んだ日 蜜蜂たちの教え ポケットナイフの歌、その1 煙と光の都市 ゴーストフレンド、あるいはあたしをイかせられる唯一の人物 素手で男を殺す方法 ポケットナイフの歌、その2 親愛なるチャリティ 第2部:奇跡通り 猛烈なフェムたち キマヤのほほえみ あたしだけの場所 キマヤとラプンツェルの伝説的ロマンス おっぱい、あるいはあんたと同じだけ 待合室 ポケットナイフの歌、その3 クロコダイル先生 自分がお魚だってわかってるでしょ、ねえ? ハイヒール ソラヤの物語 ガールギャング 親愛なるチャリティ 第3部:ガールギャング リップスティック切り裂き団の伝説 ひじとひざの使い方について 戦争の女神ヴァラリアの伝説 ポケットナイフの歌、その4 盗み聞き――ルクレツィアとヴァラリア 象牙の塔の社会正義闘士たち 豚ども 奇跡通りに流れた血 あたしたちの体は爆弾 夢日記、あるいはゾンビへの憐れみ ポケットナイフの歌、その5 親愛なるチャリティ 第4部:赦し 魔女のアルゼナの家 キャバレー・ルージュでのオープンマイクの夜 あたしのノートより 盗み聞き――キマヤとラプンツェル 百人のガールズの母親 蜂の群れの捕まえかた ポケットナイフの歌、その6 赦しのケーキを焼く 電話の紳士 デートの夜 オーガズム、あるいはゴーストフレンドとの別れ 親愛なるチャリティ 第5部:エスケープ 飢えと愛の違い このトイレットペーパーはなんでできてる? これで一周 世界最高のエスケープ・アーティスト 親愛なるチャリティ 謝辞 訳者あとがき ◇カイ・チェン・トム(Kai Cheng Thom) 入植者に譲渡されたことのない先住民の領地トロントとモントリオールを拠点に活動する作家、パフォーマー、猛烈なフェム、悪名高き噓つき。本書は彼女の初の小説であり、第29 回ラムダ文学賞トランスジェンダー・フィクション部門の最終候補に、2019 年にはエマ・ワトソンのオンライン・フェミニスト・ブッククラブ「OUR SHARED SHELF」の課題図書に選ばれ、話題を呼んだ。著書にエッセイ集『I Hope We Choose Love :A Trans Girl’s Notes from the End of the World』(未邦訳、アメリカ図書館協会2020年ストーンウォール・オナー・ブックス)などがある。2017 年にデイン・オギルビー賞を受賞。 カイ・チェンは敵に呪いをかけられるのを避けるために他にもさまざまな名前を使っている。 ◇野中モモ(のなか・もも) 東京生まれ。翻訳者、ライター。訳書にロクサーヌ・ゲイ『バッド・フェミニスト』、ルピ・クーア『ミルクとはちみつ』、レイチェル・イグノトフスキー『世界を変えた50 人の女性科学者たち』、ヴィヴィエン・ゴールドマン『女パンクの逆襲――フェミニスト音楽史』、ナージャ・トロコンニコワ『読書と暴動 プッシー・ライオットのアクティビズム入門』など。著書に『デヴィッド・ボウイ 変幻するカルト・スター』、『野中モモの「ZINE」 小さなわたしのメディアを作る』などがある。 四六判並製 232頁 晶文社

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