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オールジャンルの新雑誌「スピン/spin」です。ジャンルに縛られない「書き手」との出会いの場を「紙」でお届けします。
ジャンルを超えた豪華小説連載陣(一穂ミチさん、大森美香さん、尾崎世界観さん、恩田陸さん、鈴木涼美さん、堂場瞬一さん、中村文則さん、藤沢周さん)でお届けする第9号、ついに鈴木涼美さんの大好評連載「典雅な調べに色は娘」が完結です。
巻頭は青島もうじきさんの短篇「うたうきかい」。版面の中で文字が奏でる至極の物語をご堪能ください。
歌人・岡野大嗣さんが「スピン」初登場。安福望さんが描くイラストと共に、岡野さんの短歌18首が誌面で躍ります。
好評連載「警察小説アンソロジー」第2回は天祢涼さんの短篇「県警の番人」後篇です。ぜひ8号掲載の前篇から一気読みを!
先日、萩原朔太郎賞を受賞した最果タヒさんがキャラクターに捧げる「詩」の連載「キャラクターの血のみずうみに、ぼくの瞳が映ってる」第6回は「トーマの心臓詩集」、さらに最果さんがさまざまな方々を「宝塚」へお誘いする往復書簡連載「ときには恋への招待状」、第7回のゲストに画家のヒグチユウコさんが登場。ヒグチさんが描く圧巻の「絵」とともにお楽しみください。
もちろん多様な書き手によるエッセイにもご注目を。
「⾔葉」の魅⼒も怖さも――表紙の「ことば」をいただいたピノキオピーさんの「歌詞の話」も連載完結。
エッセイは岸田國士戯曲賞を受賞した池田亮さんが登場。「本の話」は装丁家・書体デザイナーの山田和寛さんにご寄稿いただきました。
さらに斉藤壮馬さんの異色の連載エッセイ「書を買おう、街へ出よう。」、書評家・ゲーム作家の渡辺祐真さんの連載「詩歌の話」に加えて、好評連載書評「絶版本書店 手に入りにくいけどすごい本」では井辻朱美さん(白百合女子大学教授・ファンタジー文学)、齋藤明里さん(女優)が「絶版本」への熱い思いを語ります。
株式会社竹尾とのコラボ企画「紙の話」は、すずきたけしさん(ライター)が千代田区神田錦町にある竹尾の「見本帖本店」を訪れ、身体の奥に眠る自らの「紙」の記憶を手繰ります。
残暑厳しい中、朝晩に少しだけ、秋を感じる季節になりました。
ぜひ本を手に、秋の夜長をお楽しみください。
[短篇]
・青島もうじき うたうきかい
[短歌+イラスト]
・岡野大嗣=短歌/安福望=イラスト 窓 窓 窓 窓
[エッセイ]
・池田亮 嫌いな地元
[連載小説]
・一穂ミチ ハイランド美星ヶ丘(第9回)
・大森美香 花と葉(第8回)
・尾崎世界観 すべる愛(第8回)
・恩田陸 そして金魚鉢の溢れ出す午後に、(第9回)
・鈴木涼美 典雅な調べに色は娘(最終回)
・堂場瞬一 連作 罪と罪(第9回)
・中村文則 彼の左手は蛇(第5回)
・藤沢周 利休残照(第9回)
[警察小説アンソロジー](第2回)
・天祢涼 県警の番人(後篇)
[歌詞の話](最終回)
・ピノキオピー 歌詞「アンテナ」/エッセイ「普通」のアンテナ
[連載詩]第6回
・最果タヒ キャラクターの血のみずうみに、ぼくの瞳が映ってる――トーマの心臓詩集
[連載往復書簡] 第7回
・最果タヒ ときには恋への招待状
――詩人からさまざまな方へ、宝塚公演へのおさそいの記録。ゲスト=ヒグチユウコ
[紙の話] 第9回
・すずきたけし 紙の記憶
[詩歌の話/詩歌の楽園 地獄の詩歌] 第9回
・渡辺祐真 自由と制限のあわい〜掛詞と本歌取〜
[本の話]
・山田和寛 私はあなたと
[連載書評/絶版本書店 手に入りにくいけどすごい本]
・井辻朱美 山中峯太郎でなければホームズではない
・齋藤明里 真っ青な、あの本
[連載エッセイ/書を買おう、街へ出よう。] 第9回
・斉藤壮馬 「Reflection」
[紙のなまえ]
■仕様 :A5判/並製・平綴じ/176P
■ブックデザイン:佐々木暁
■装画 :ポール・コックス(Paul Cox)
■本文挿画 :塩川いづみ http://shiokawaizumi.com
■協力 :株式会社竹尾 https://www.takeo.co.jp
河出書房新社
(版元サイトより)