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『ヘテロトピア集』刊行記念「ありえたかもしれない過去への旅」管啓次郎+温又柔
日程:2024年12月6日(金)
開場:19時 開演:19時30分 終演:21時
会場:twililight+配信
詳細、ご予約はこちらから
https://peatix.com/event/4207696/view
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詩人・エッセイスト・翻訳家であり、日本文学最高の文章家の一人とも言われる管啓次郎による初の小説集。
未知の人生たち――。
ありそうでなさそうな、なさそうでありそうな……。
そんな時代と場所と人物が、まじわり、飛びこえ、
現代によみがえるもう一つの小さな世界。
異郷(ヘテロトピア)への旅物語。
この100 年の東京へのアジア系移民たちの物語をつむぐ巡礼型演劇作品「東京ヘテロトピア」(Port B)のために書かれた5篇にはじまり、北投(台湾)、ピレウス(ギリシャ)、リガ(ラトヴィア)、アブダビ(アラブ首長国連邦)、ヘルダーリンの小径(ドイツ)へ。中篇「三十三歳のジョヴァンニ」、対話劇「ヘンリと昌益」も併録。
目次
Ⅰ ヘテロトピア・テクスト集
言葉の母が見ていた(ショヒド・ミナール、東京)
神田神保町の清頭獅子頭(チンドゥンシーズートウ)(漢陽楼、東京)
本の目がきみを見ている、きみを誘う。旅に(東洋文庫、東京)
小麦の道をたどって(シルクロード・タリム、東京)
川のように流れる祈りの声(東京ジャーミィ、東京)
北投の病院で(北投、台湾)
北投、犬の記憶(北投、台湾)
ピレウス駅で(ピレウス、ギリシャ)
港のかもめ(リガ、ラトヴィア)
アブダビのバスターミナルで(アブダビ、アラブ首長国連邦)
パラドクスの川(ヘルダーリンの小径、ドイツ)
Ⅱ もっと遠いよそ
野原、海辺の野原
そこに寝そべっていなかった猫たち
偽史
三十三歳のジョバンニ
ヘンリと昌益
川が川に戻る最初の日
跋
著者プロフィール
管 啓次郎 (スガ ケイジロウ)
1958年生まれ。詩人、比較文学研究者。明治大学理工学部教授(批評理論)。同大学院理工学研究科<総合芸術系>教授。1980年代にリオタール『こどもたちに語るポストモダン』、マトゥラーナとバレーラ『知恵の樹』の翻訳を発表(いずれも後に、ちくま学芸文庫)。以後、フランス語・スペイン語・英語からの翻訳者として活動すると同時に『コロンブスの犬』『狼が連れだって走る月』(いずれも河出文庫)などにまとめられる批評的紀行文・エッセーを執筆する。2011年、『斜線の旅』にて読売文学賞(随筆・紀行賞)受賞。2010年の第一詩集『Agend’Ars』(左右社)以後、8冊の日本語詩集と1冊の英語詩集を刊行。20ヵ国以上の詩祭や大学で招待朗読をおこなってきた。2021年、多和田葉子ら14名による管啓次郎論を集めた論集 Wild Lines and Poetic Travels (Lexington Books) が出版された。東日本大震災以後、小説家の古川日出男らと朗読劇『銀河鉄道の夜』を制作し、現在も活動をつづけている。2023年、コトニ社から『本と貝殻 書評/読書論』と詩集『一週間、その他の小さな旅』を出版。
発行:コトニ社
四六変形判 232ページ 並製