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韓国を語らい・味わい・楽しむ雑誌『中くらいの友だち』。長年韓国とかかわってきた人々が、詩、エッセイ、翻訳、街歩き、韓国伝統食や韓国ロックなど、ユニークな視点で韓国を綴ってきました。
ファンに惜しまれつつ2023年に最終号が刊行されましたが、別冊として復活!
今回は「韓国の味」をテーマに、豪華執筆陣がさまざまな思い出や経験について綴ります。巻頭カラーで豊富な写真も掲載。
目次
韓国の味 食とはつまるところ記憶である
すべては醬から始まった/きむ・すひゃん
ヤン監督宅の元気が出る食卓/荒井カオル
飯はわかちあうもの 韓国の学校給食 完全無償化の思想/伊東順子
韓国ハンバーガーの軌跡 米軍基地からローカル市場まで/大瀬留美子
水料理の全州とドジョウの南原、春香タワーは食後景/清水博之
発酵する韓国ロック 我がバンド“コプチャンチョンゴル”の味/佐藤行衛
食と文学
グルメ小説としての『火山島』/四方田犬彦
松の実/斎藤真理子
全州名物タッペギクッと大邱の自慢テグタンバン 雑誌『別乾坤』から/八田靖史
食とはつまるところ記憶である
スッポンの涙/カン・バンファ
済州島の夏の味 きゅうりの冷やし汁/李 銀子
シッケとハンメと北のクナボジ/宋 毅
在日の「味」と「匂い」と記憶/金 誠
ハルモニのキムチ/ゆうき
90年代の味はチキンだ/すんみ
韓国料理の記憶を辿る/中沢けい
ハルモニのおことづけ/金 惠貞
「おにぎり」と「雙和湯」/金 利惠
南家の食卓/南 椌椌
著者近況
前書きなど
日々の戦争報道に胸を締め付けられながら、編集を続けてきた『別冊 中くらいの友だち 韓国の味』が完成しました。
「食とはつまるところ記憶である」(四方田犬彦著『サレ・エ・ペペ―塩と胡椒』)という一文にインスパイアされて始まった企画は、朝鮮半島の伝統的な醤(ジャン)からスタートし、後半では食にまつわる思い出を皆さんに書いていただきました。そこから立ち現れたのは、在日の母や祖母など女たちの物語でした。
食べたい、食べさせたい、食の記憶は今も世界中につながります。皆さんのおかげで貴重な一冊が出来上がりました。
発行:韓くに手帖舎
発売:クオン
A5判 144ページ 並製