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『限局性激痛』 ソフィ・カル / 訳:青木真紀子、佐野ゆか

11,000円

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フランスを代表する現代アーティスト、 ソフィ・カルの痛みと治癒の物語、待望の邦訳。 1999~2000年、2019年に東京・原美術館で展示された「ソフィ・カル―限局性激痛」に未邦訳分を新たに訳出した完全版。 ソフィ・カルの希望により、日本語版の造本は布張りのカバーに箔押しのタイトル、赤金のインクで三方を塗り上げた。 近現代美術キュレーター・岡部あおみによる日本語版解説を付す。 【本書より】 限局性激痛:(医学用語)局所の鋭い痛みのこと。 10月25日に出発したときは、この日が92日のカウントダウンへの始まりになるとは思いもよらなかった。 その果てに待っていたのはありふれた別れだったが、とはいえ私にとってそれは、人生で最大の苦しみだった。 私はこの滞在のせいにした。 フランスに帰国した1985年1月28日、厄払いのために、滞在中の出来事よりも私の苦しみを語ることにした。 そのかわりに、話し相手になってくれた友人や偶然出会った人たちにこう尋ねた。 「あなたがいちばんつらかったのはいつですか?」 このやりとりは、自分自身の話をさんざん人に話して聞かせて、もう語りつくしたと感じるか、他の人たちの苦しみと向き合って、自分の痛みが相対化されるまで、続けることにした。 この方法には、根治させる力があった。 ソフィ・カル(Sophie Calle) 1953年、フランス・パリ生まれ。大学を中退して世界各地を旅した後パリに戻り作家活動に入る。テキストと写真、時にはオブジェや映像を組み合わせた独自のインスタレーション作品を発表し、1999~2000年に本書と同名の「限局性激痛」展を東京・原美術館で行う。著書にBlind(Actes Sud)、The Address Book(Siglio Press)、Double Game(Violette Editions)、邦訳に『本当の話』(平凡社)、『なぜなら』(青幻舎)がある。2024年高松宮殿下記念世界文化賞絵画部門を受賞。 (出版社HPより) B6変 304ページ 平凡社

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