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きみは
どんなときも
けして
忘れてはいけない
貴く生きることも
大事だが
君が生きている
そのこと自体が
貴いんだ
──「固有な実在」より
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生きていくために、言葉が必要だった。そんな思いを持つ人にこの詩集を捧げる。
NHK「100分de名著」人気講師がつむぐ、見知らぬ誰かに宛てられた、たましいからの手紙。
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【目次】
目次
告白
秘密のことば
桜葉
ことばの光
意味の光
孤独1
孤独2
隠れた勇者
美しい心
独裁者
郵便配達夫
詩の公理
言葉のことわり
光源
空気1
空気2
自己探究
人生の扉
見えないものを探すためにぼくらは生まれた
死者からの便り
叡知の人
評論家
寂の世界
固有な実在
未来の詩人
小さな定義集
詩の教え
詩のおきて
詩人追放
書く理由
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著者紹介
若松 英輔(わかまつ・えいすけ)
1968年新潟県生まれ。批評家、随筆家。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて第14回三田文学新人賞評論部門当選、2016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』(慶應義塾大学出版会)にて第2回西脇順三郎学術賞受賞、2018年『詩集 見えない涙』(亜紀書房)にて第33回詩歌文学館賞詩部門受賞、『小林秀雄 美しい花』(文藝春秋)にて第16回角川財団学芸賞、2019年に第16回蓮如賞受賞。
近著に、『探していたのはどこにでもある小さな一つの言葉だった』(亜紀書房)、『霧の彼方 須賀敦子』(集英社)、『光であることば』(小学館)、『藍色の福音』(講談社)、『読み終わらない本(KADOKAWA)など。
四六判変型並製
製本 仮フランス装
頁数 104頁
(出版社HPより)
亜紀書房