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『ユリイカ2024年6月号』特集=わたしたちの散歩

2,090円

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ひとはなぜ歩くのか 街歩きが趣味のひとつとして定着し、人々は街々の細やかな再発見に余念がない。史跡や神社仏閣、飲食店などの観光資源からより微細に、街の構造的な成り立ちに入りこみ、土地の来歴さえ蘇らせる。文学散歩や歴史散歩、建築散歩、目的ならぬ目的とともに歩くひとびとがいる。地図さえ持たず、そぞろ歩き、目を凝らす、人間の営みがそこには尽くされている。われわれはいつだって散歩を始めることができる。 特集*わたしたちの散歩 ❖対談 もうちょっと歩きますか――そぞろ未満の散歩 / かつしかけいた 柴崎友香 ❖散歩を描く 坂を上り見晴らす / かつしかけいた 「ニューヨークで考え中」ドローイング / 近藤聡乃 FOCUS――「散歩する女の子」特別読み切り / スマ見 ❖歩きはじめる あまり散歩日和とは思えない日に / 與謝野文子 東中野・ニユーヨーク・四谷 / 大竹昭子 歩くこと、作ること / 小津夜景 書くことと散歩 / 大前粟生 横浜橋・不老町散歩日記 / 小指 ❖遊歩者とともに歩く 「一九世紀の首都」パリのフラヌールたち――歩く感性と都市の思想史 / 朝比奈美知子 黒いプードルと植物学――ゲーテ研究者の脳内散歩 / 石原あえか 家に帰るカメ――ベンヤミン、遊歩のあとで / 田邉恵子 ディスクレな方へ――犬の散歩についての素描 / 東辻賢治郎 ❖さまざまな街 街を散歩すること、散文的であること / 橋本倫史 いつも見つけたがる――散歩と街歩きのあわい / チヒロ 酒と徘徊 / パリッコ 旧町名、その儚さ / 102so 蓋と橋――暗渠を歩く / 暗渠マニアックス(吉村生+髙山英男) ❖歩行という制作術 散歩する詩人たち / 白岩英樹 ソローのWalkingと生き方としての哲学 / 齋藤直子 散歩への帰り道 / 串田純一 歩くことの「かたち」――リチャード・ロング、サミュエル・ベケット、サミュエル・パーマー / 山口惠里子 散歩と行進――日本文学における「意志薄弱」の歩行 / 坂口周 ❖創作 新しい散歩 / 高山羽根子 ❖散歩と不/自由 インペアメントとディスアビリティを散歩する / 近藤銀河 純粋な散歩はこの世に存在できるのか / 服部文祥 散歩と徘徊 / 春日武彦 思い出すための散歩 / わかしょ文庫 ❖歩く身体 身体の具現――散歩における身体障害の問題 / 木下知威 歩くことは踊ること――二〇世紀初頭ドイツにおける〈躍動〉としての体操 / 後藤文子 道なき道の散歩――山中を歩くことについて / 古川不可知 散歩の技術(アート)――フレームをつくる/待つ / 青田麻未 石鹸の泡が消えるまで / 髙山花子 ❖記憶された都市 下り坂について――街歩きの文明論 / 吉見俊哉 教養としての散歩 / 石川初 記憶を歩く、記憶と歩く――「日常記憶地図」の実践から / サトウアヤコ 治療の方法――私たちの声と体と感覚を一つ一つ手に入れること / 松橋萌 多様性に満ちた持続可能な社会を作り出す「散歩」のために / 谷頭和希 ❖散歩はつづく 「文学散歩」の時代 / 岡野裕行 散歩番組を見るということ / 松山秀明 いぬの「おさんぽ」について / 垂水源之犬こと池田光穂 何者でもなく心を遊ばせる時間 / 山本貴光 ❖忘れられぬ人々*32 故旧哀傷・本田幸太郎 / 中村稔 ❖物語を食べる*39 内なる他者/外なる自己 / 赤坂憲雄 ❖詩 恋 他二篇 / 鈴木康太 ❖追悼*粟津則雄 哀悼・粟津則雄 / 中村稔 ペテロの否認 / 近藤洋太 「ブランショの小説論」を読んだ批評家 / 郷原佳以 ❖今月の作品 三刀月ユキ・松波/和泉翔・栫伸太郎・坂田雅史 / 選=井坂洋子 ❖われ発見せり 外国語とコミュニケーション / 西浦まどか 表紙・目次・扉=北岡誠吾 表紙・特集扉写真=かつしかけいた (出版社HPより)

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