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『ピンポン』パク・ミンギュ / 訳:斎藤真理子

2,420円

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『カステラ』の韓国の鬼才が猛打する長篇! いじめられている中学生男子が、人類の運命を決める! 世界に「あちゃー」された男子中学生「釘」と「モアイ」は卓球に熱中し、「卓球界」で人類存亡を賭けた試合に臨む…。松田青子氏推薦! 「誰だって、この世界の人類代表。誰だって、この世界に作用している。だから、生きることも、勝つことも、負けることも、うまくできなかった少年たちの物語は、私たちの物語でもあるのだ。」 —— 松田青子 「ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン……」(本文より) 人類史は卓球史だ! 松田青子氏推薦! 僕は毎日、中学校でいじめられている。あだ名は「釘」。スプーン曲げができる「モアイ」もいっしょにいじめられている。僕らは原っぱのど真ん中にあった卓球台で卓球をするようになる。僕らの気持ちは軽くなる。いじめにあうってことはさ……「のけもの」じゃなくて、「なきもの」にされてるってことなんだ。みんなから? ううん、人類にだよ。僕らは卓球用品店主「セクラテン」に卓球史を伝授してもらう。卓球は戦争だったんだよ。世界はいつもジュースポイントなんだ。まだ勝負はついていないんだ、この世界は。空から、ハレー彗星ではなく、巨大なピンポン球が下降してきた。それが原っぱに着床すると大地は激震し、地球が巨大な卓球界になってしまう。そして、スキナー・ボックスで育成された「ネズミ」と「鳥」との試合の勝利者に、人類をインストールしたままにしておくのか、アンインストールするのか、選択権があるという……。 超絶独白ラリーの展開、脳内スマッシュの炸裂、変幻自在の過剰な物語。『カステラ』(第1回日本翻訳大賞受賞)で熱い支持を獲得した、韓国を代表する作家が猛打する傑作長篇! 作家自筆の挿画収録。 [目次] ピン  ポン   ま、誰かはおごってやったってわけだよな    皆さん、うまくやってますか?     奥さんを借りてもいいかな?      1738345792629921 対 1738345792629920       セレブレイションを歌うクール・アンド・ザ・ギャングみたいに        良くも悪くも         九ボルト          シルバースプリングのピンポンマン インディアンサマー、高い台、空っぽの球  ご苦労さまです、いやいや、どうも   せんきゅ、せんきゅ    昼の話は鳥が聞き、夜の話はネズミが聞く     も一度ピン、も一度ポン      カモン、セレブレイション!       あとがき 近くの卓球場に行ってごらん 訳者あとがき [著者略歴] パク・ミンギュ 1968年、韓国・蔚山生まれ。中央大学文芸創作科を卒業後、いくつかの職業を経て、2003年に『三美スーパースターズの最後のファンクラブ』でデビューし、同作品でハンギョレ文学賞、『地球英雄伝説』で文学トンネ新人作家賞をダブル受賞して話題を集める。その後も新鮮な文体と奇想天外な展開で現代韓国の諸相を生き生きと描き、人気作家の地位を獲得する。韓国文学の最高峰、李箱文学賞をはじめ多数の文学賞も受賞し、今や韓国の代表的作家となる。2014年に短篇集『カステラ』(ヒョン・ジェフン、斎藤真理子訳、クレイン)と長篇『亡き王女のためのパヴァーヌ』(吉原育子訳、クオン)が邦訳出版され、『カステラ』は第一回日本翻訳大賞を受賞する。 [訳者略歴] 斎藤真理子(さいとう・まりこ) 翻訳家。主要訳書にパク・ミンギュ『カステラ』(第一回日本翻訳大賞受賞、共訳、クレイン)、チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』(河出書房新社)がある。 (出版社HPより) 四六判 255ページ 白水社

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