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あんた、きっとうまいこといくで。
あんパンとクリームパンしか
売っていない
パン屋の二階で、
初子さんは今日もひとり
ミシンを踏む。
文學界新人賞受賞デビュー作「初子さん」
傑作「うつつ・うつら」に、
単行本初収録「まっ茶小路旅行店」を加えた
著者の原点となる小説集
赤染晶子
1974年京都府生まれ。京都外国語大学卒業後、北海道大学大学院博士課程中退。2004年「初子さん」で第99回文學界新人賞を受賞。2010年、外国語大学を舞台に「アンネの日記」を題材にしたスピーチコンテストをめぐる「乙女の密告」で第143回芥川賞を受賞。2017 年急性肺炎により永眠。著書に『うつつ うつら』『乙女の密告』『WANTED!! かい人 21面相』『じゃむパンの日』がある。
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このたび、『じゃむパンの日』でご好評いただきました
赤染晶子さんの小説集『初子さん』を4月上旬に刊行いたします。
2004年に文學界新人賞を受賞したデビュー作「初子さん」を表題作として、
「乙女の密告」へとつながる傑作中編「うつつ・うつら」
さらに単行本初収録となる短編「まっ茶小路旅行店」と
デビュー作に連なる初期3作を収録。
生きることのままならなさを切実に、抜群のユーモアをもって描きだし、
言葉によって世界をかたちづくり、語りと現実のあわいを問う
『じゃむパンの日』の著者の原点にして、そのすべてが詰まった小説集に
なったように感じています。
(版元の紹介文より)
B6判変形・ソフトカバー/ 192ぺージ
palmbooks
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『じゃむパンの日』赤染晶子
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