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『数学者の朝』キム・ソヨン / 訳:姜信子

2,200円

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見えない場所、聞こえない声、いまだない言葉 語りえない物語のために 詩が広く愛されている韓国において 文学性と社会性を兼ね備え、深く心に刻まれる詩を紡ぐ キム・ソヨンの単著詩集を初邦訳。 韓進自動車の労働者の闘争に寄り添って書かれた「主導者」、 映画「詩人の恋」で朗読された「だから」など、49編を収録。 第八回日本翻訳大賞受賞作『詩人キム・ソヨン 一文字の辞典』の監訳者 姜信子による翻訳でお届けします。 「詩は読み解くものではなく、生きるもの。  埋めるべきものがあるとすれば、  それは、詩を生き、旅を生きる自分自身の空白なのですから。  この詩集を手に取って旅人となったあなたも、それは同じ。  今さら気づいても、もう引き返せない。  (ああ、なんてこと、キム・ソヨン!)」 ――姜信子(訳者あとがきより) ------ 「セレクション韓・詩」は、 韓国語で紡がれた同時代の詩のことばを贈るシリーズです ------ 目次 第一部 遺書なき皮膚を軽蔑します 陰/ああ、バートルビー/主導者/数学者の朝/だから/おもちゃの世界/平澤/そういうこと/定食/愛と希望の街/オキナワ、チュニジア、フランシス・ジャム 第二部 痛みは若葉の色に 旅人/ひとり/反対語/激戦地/痛みは若葉の色に/ワンルーム/一味ども/夜明け 第三部 便りが必要 熱帯魚は冷たい/重なりあう椅子/望遠洞/外に生きる人/郵便受け/噓/ほこりの見える朝/誕生日/風船人間 /坑/別れる者のように/内面の内情/誰かが隣でしきりに問いかける/ふたり/秘密の花園/傾きについて―シン・ヘオクに 第四部 河と私 異邦人になる時間/河と私 第五部 遠い場所になりたい 未来が降りそそぐなら/失敗の場所/ふとんの不眠症/広場の見える部屋/幸いなること/メタファーの質量/終バスの時間/在ること、成ること/二十回の二十歳/ほんとにほんとに楽しかった/ガリバー/玄関 解説 凛々しく悲しく――ファン・ヒョンサン 訳者あとがき ああ、なんてこと、キム・ソヨン! 著者プロフィール キム・ソヨン (キム ソヨン) 詩人。露雀洪思容文学賞、現代文学賞、李陸史詩文学賞、現代詩作品賞を受賞。 詩集『極まる』『光たちの疲れが夜を引き寄せる』『涙という骨』、エッセイ集『心の辞典』など多数発表。 邦訳に、第八回日本翻訳大賞受賞作品『詩人キム・ソヨン 一文字の辞典』(姜信子監訳、一文字辞典翻訳委員会訳 クオン)、エッセイ集『奥歯を嚙みしめる 詩がうまれるとき』( 姜信子監訳、奥歯翻訳委員会訳 かたばみ書房) がある。 姜信子 (キョウ ノブコ) (翻訳) 作家。横浜生まれ。主な著書に、『棄郷ノート』(作品社)、『ノレ・ノスタルギーヤ』『ナミイ! 八重山のおばあの歌物語』『イリオモテ』(岩波書店)、『生きとし生ける空白の物語』『路傍の反骨、歌の始まり』( 港の人)、『声 千年先に届くほどに』『現代説経集』( ぷねうま舎)、『平成山椒太夫 あんじゅ、あんじゅ、さまよい安寿』( せりか書房)、『はじまれ、ふたたび』( 新泉社)、『語りと祈り』(みすず書房)、共著に『忘却の野に春を想う』( 白水社)など多数。 また、訳書に『あなたたちの天国』(李清俊 みすず書房)、『モンスーン』(ピョン・ヘヨン 白水社)、共訳に詩集『海女たち』( ホ・ヨンソン 新泉社) 『たそがれ』( 黄晳暎 クオン)、監訳に『詩人キム・ソヨン 一文字の辞典』(キム・ソヨン クオン) 等がある。 発行:クオン セレクション韓・詩 四六変形判 176ページ

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