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『傷を愛せるか』の著者の原点となるエスノグラフィ
米国で何者かになろうと海を越えた青年、夫の海外転勤に合わせて渡米した女性、人生に詰んで海外へ拠点を移した男性──。異国の地で、不安定さや傷つきに揺れながらも、そのとき成しえる最良の力で人生にぶつかっていく。その語りに、若き日の著者が耳を傾け、生きるということを同じ目線で考えた記録。
解説 奈倉有里
目次
文庫版まえがき
はじめに
孤独の物語
アメリカン・ドリーム
移民候補生
リミナリティ
PTSD(前編)
PTSD(後編)
ステレオタイプ
恋愛と結婚
邦人援護
二〇歳の人生落伍者
謎の女
パレスチナ
レクイエム
GOOD BYE=THANK YOU
あとがき
(出版社HPより)
ちくま文庫 240頁