石田真澄のデビュー作品集「light years -光年-」が2021年、発売3年で新版での大増刷をするにあたり、記念の個展のため新たに撮り下ろした作品を中心にした小写真集です。 石田は「light years」の舞台となった、自らが在籍していた学校に赴き、「かつて自分もそこにいたけれど、今はもういない」空間の中でもう一度写真を撮りました。 かつてとまったく同じ光の中にまったく違う自分がいることの不思議を思いながら撮影された写真群は、「light years」からは確かに時間が経ったことを感じさせ、そして同じ時代に生きる私たちにも等しく時は流れていることなど、さまざまな思いを喚起させます。 初版は500部限定で販売し、完売していた商品です。増刷の予定はしておりませんでしたが、多くのご要望にお応えして増刷となりました。 ↓下記は初版発売当時のテキストです 石田真澄の第一写真集「light years -光年-」第二版刊行を記念して、吉祥寺book obscuraを皮切りに二部構成の個展“ripple / echo”のツアーが始まっています。 展示を行うにあたり、作家はその舞台となった、かつて自らが在籍した学校を再訪しました。かつて自分の世界のほとんどすべてであり、今はもうそこにはいなくなった場所。そこに響く時間のこだまと現在の光を、4年の時を経てふたたびフィルムに収めた作品群を収録したのが、この小写真集「light years revisited “echo”」です。 自らもまた特別な時間の当事者としてその真っ只中で撮影した「light years -光年-」の日々から遠く離れた場所で石田が見た光と時間の綾が、ここには静かに刻まれています。 アートディレクターには「light years -光年-」と同じく米山菜津子を迎え、前作と同じサイズの冊子形式に仕上げました。 全国流通にはかけず、展示会場および直販店舗やオンラインストアのみでの取扱いとなります。 カラー32P+解説テキスト 発行:TISSUE PAPERS （版元サイトより）