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〈YOKOKU FIeld Notes〉は、コクヨが目指す「自律協働社会」の兆しを個別の地域から探索する、ヨコク研究所のリサーチ活動とそのレポートです。
同じ時代を異なる環境条件で生きる人々の中に身を投じ、聞き取りや観察を含むフィールドワークを通じてその営みの断片にふれることで、既存のシステムや規範をかいくぐるオルタナティブな社会のあり方を探り、また問い直すことを目的としています。
シリーズ第3段となる本書では、インドネシアにおける「集まり方の作法」をキーワードとして、美術家集団、森林レンジャー隊、メディア制作集団、「食」の在野研究集団という4つの活動を巡ります。
ヴァナキュラーでありながら普遍性を内包する、インドネシア各地の集まり方を、個別の営みから見出す一冊です。
・〈Jatiwangi Art Factory〉西ジャワ州・ジャティワンギ瓦産業とアートを通じて住民の街づくりへの参加を促す美術家集団
・〈LPHK Damaran Baru〉スマトラ島・アチェ州コーヒー農園拡大のための伐採と対峙する、山間村落の女性たちによる対話型森林レンジャー隊
・〈Videoge Arts & Society〉フローレス島観光開発の煽りを受ける港町で”普通の住民”主体の街のあり方を探るメディア制作集団
・〈Bakudapan Food Study Group〉ジョグジャカルタ美術家と文化人類学者たちによる「食」の在野研究グループ
■ 目次
概要
リサーチを紐解くキーワード
リサーチの概要
本編
事例1:Jatiwangi art Factory
瓦職人が鳴らす公共圏の音色
事例2:LPHK Damaran Baru
森の中のコーヒートーク・パトロール
事例3:Videoge Arts & Society
“普通の住民”がつくるフェスティバル
事例4:Bakudapan Food Study Group
ポスト・ノンクロンの在野研究者たち
コラム
「集まり」を後押しする素地(廣田 緑)
どっちつかずの私とあなたへ(北澤 潤)
「集まり」それぞれの意味(廣田 緑)
つきまとう家族主義からの脱出と対峙(西 芳実)
編集後話
サイズ: B5判 厚さ約8mm 128頁
発行: コクヨ株式会社
(版元サイトより)