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『虹はいまだ旅の途上』李 琴峰

2,200円

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バンクーバー、ソウル、チューリッヒ、アムステルダム、パリ。台湾で生まれ、日本で生きる芥川賞作家が旅した、2024年の記録。 「正史」や「正典」に刻まれない、小さな声を拾い集めて―― バンクーバー、ソウル、チューリッヒ、アムステルダム、パリ。台湾で生まれ、日本で生きる芥川賞作家が、五つの都市をクィアに旅した2024年の記録。 “台湾で生まれ、日本で生活し、日本語と中国語を主要言語とし、アジアからほとんど出たことがない私は、欧米発祥の「クィア」という言葉とそれにまつわる諸文脈から切り離され、長い間、断絶を余儀なくされてきた。しかしバックラッシュは文化や言語、国家の境界線をものともせず、世界規模の波となって襲ってきた。である以上、私も自身の文脈を、クィアの歴史という文脈にもう一度接続し直さない限り、バックラッシュの正体を見極めることができない。これから記すのは、いわば「文脈を繫ぎ直す」ための旅だ。”(プロローグより) 【著者略歴】 李琴峰〈り・ことみ〉 1989年、台湾生まれ。作家・日中翻訳者。2013年来日、17年『独り舞』で第60回群像新人文学賞優秀作を受賞し、デビュー。『五つ数えれば三日月が』で第161回芥川賞・第41回野間文芸新人賞候補、『ポラリスが降り注ぐ夜』で第71回芸術選奨新人賞受賞、『彼岸花が咲く島』で第34回三島由紀夫賞候補・第165回芥川賞受賞。他の著書に『星月夜』『生を祝う』『観音様の環』『肉を脱ぐ』『言霊の幸う国で』『月を見に行こうよ』などがある。 目次 プロローグ 文脈を繫ぎ直すために バンクーバー編  1 雨のバンクーバー  2 終わりのない抵抗  3 クィア・ラウンジと女性センター  4 初春のキャンパス  5 気さくでドジでチャーミングな通訳者  6 日本でクィアを書くということ(講演録)  7 緩やかな紐帯  8 パンセクのドラゴン  9 デイビー・ビレッジ  10 私には妻がいるよ  11 恋に破れてパイロット  12 君は変革を望むと言ったね  13 生き延びる芸術  14 壺中の天地  15 クィア的ディアスポラ ソウル編  1 ソウル、夜の再会  2 人生の給油  3 三銃士  4 歴史の土  5 芳荑洞の夜  6 飛び石状の時間  7 アクアフィールド  8 勝手に祈らないで  9 二般の世界  10 神の裁きを押しのけて  11 弘大の陽キャたち  12 韓服ガールズ  13 今夕また何の夕べぞ チューリッヒ編  1 木漏れ日の移ろうチューリッヒ  2 リマト川沿いのテラス席にて  3 ダニエラ一家  4 夏の夜のライブ  5 ブランチ・ストライキ  6 紫の女たち  7 束の間の解放区  8 解放されたら危ないぞ  9 Binary Is Not for Humans  10 シャフハウゼンそぞろ歩き  11 ダニエラ宅の夕食会 アムステルダム編  1 自由の街・アムステルダム  2 アムステルダムの住宅事情  3 私たちの悲嘆可能性  4 プライドの葛藤  5 過去、現在、未来  6 犠牲者の象徴  7 飾り窓地区と売春博物館  8 旅は道連れ、夜は……  9 クィアたちの夕食会  10 ロッテルダムの再会  11 ラベンダーの闘い  12 過去、現在、未来……?  パリ編  1 愛と死の街・パリ  2 パリLGBTセンター  3 凱旋門とシャンゼリゼ通り  4 エッフェル塔のありふれた夜  5 夜中のハプニング  6 La MutinerieとThe LABO  7 クィア的パリ散歩  8 若者は極右をクソ食らえと思ってる  9 パレード後夜祭  10 モンマルトル詣で  11 高架下のクィア・パーティー  12 六月の終わりに  13 人生(クィア)の旅(たたかい)は続く エピローグ 虹はいまだ旅の途上 四六判 336ページ 柏書房 (版元サイトより)

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