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『何も共有していない者たちの共同体』アルフォンソ・リンギス / 訳:野谷啓二

2,860円

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すべての「クズ共」のために―― どこから来たかではない なにができるかでもない 私たちと何も共有するもののない――人種的つながりも、言語も、宗教も、経済的な利害関係もない――人びとの死が、私たちと関係しているのではないか? 何かが一人の官能の共犯者から別の共犯者へと伝わる。 何かが理解されたのである。 共犯者の間で使われるパスワードが認識されたのだ。 あなたを同じ仲間の一人の共犯者に仕立てる何かが語られたのだ。 ケツァール鳥、野蛮人、原住民、ゲリラ、遊牧民、モンゴル人、アステカ人、スフィンクスの。 目 次  もう一つ別の共同体  侵入者  顔、偶像、フェティッシュ  世界のざわめき  対面する根源的なもの  腐肉の身体・腐肉の発話  死の共同体   原 註   解説1[田崎英明]   解説2[堀田義太郎]   訳者あとがき[野谷啓二] 原 著 Alphonso Lingis, The Community of Those Who Have Nothing in Common, Indiana University Press, 1994 著 者 アルフォンソ・リンギス(1933-)Alphonso Lingis 哲学者。リトアニア系移民の農民の子どもとしてアメリカで生まれる。ベルギーのルーヴァン大学で哲学の博士号を取得。ピッツバークのドゥケーン大学で教鞭をとった後、現在はペンシルヴァニア州立大学の哲学教授。世界のさまざまな土地で暮らしながら、鮮烈な情景描写と哲学的思索とが絡みあった著作を発表しつづけている。メルロ=ポンティ『見えるものと見えないもの』、レヴィナス『全体性と無限』、クロソフスキー『わが隣人サド』の英訳者でもある。本書以外の著作に、『汝の敵を愛せ』(洛北出版)、『異邦の身体』(河出書房新社)、『信頼』(青土社)、『変形する身体』(水声社)などがある。 訳 者 野谷啓二(のたに・けいじ) NOTANI Keiji 1956 年生。上智大学大学院文学研究科前期課程修了。博士(文学)。現在,神戸大学国際文化学部教授。専門は英文学,宗教文化論,多文化共生論。著書に,『J.H.ニューマンの現代性を探る』(共著,南窓社,2005年),『ポッサムに贈る13のトリビュート――T.S.エリオット論集』(共編著,英潮社,2004年)などがある。訳書にノーマン・タナー『教会会議の歴史――ニカイア会議から第2バチカン公会議まで』(教文館,2003年),ノーマン・サイクス『イングランド文化と宗教伝統』(開文社,2000年)など。 解説者紹介 堀田義太郎(ほった・よしたろう) HOTTA Yoshitaro 1974年生。大阪大学大学院医学系研究科博士課程。倫理学,生命・医療倫理,障害学。論文に,「生命をめぐる政治と生命倫理学――出生前診断と選択的中絶を手がかりに」(『医療・生命と倫理・社会』第2号,2003年),「障害の政治経済学が提起する問題」(『医学哲学医学倫理』第22号,2004年),「国民国家の没落と政治の再開」(『情況』第3期第5巻第9号,2004年10月号),「遺伝子介入とインクルージョンの問い」(『障害学研究 1』,2005年)など。 田崎英明(たざき・ひであき) TAZAKI Hideaki 1960年生。専門はセクシュアリティと「政治的なるもの」の理論。 著書に『ジェンダー/セクシュアリティ』(岩波書店,2000年),『売る身体/買う身体:セックスワーク論の射程』(編著,青弓社,1997年),『歴史とは何か』(共著,河出書房新社,1998年)などがある。論文に「無能な者たちの共同体」(『未来』,未來社)など。 装 幀 戸田ツトム(ジャケット、オビ、表紙)、写真はリンギスによる。 四六判 上製 284頁 発 行 洛北出版 (版元情報より)

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