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“自分にとって本を読むことは、単純に知識をつけたり楽しんだりすること以上に、「見知らぬ誰かととなりあうための語彙や関わりしろを拾い集める」という意味合いが強くあるように感じます。例えば、これまで自分には見えていなかったセクシュアリティや関係性のあり方を知ること。男性性や家父長制という磁場がどう形作られてきて、どう維持されているのか。これまでの社会運動の歴史において、どのような「失敗」や「葛藤」があったのか。異なる場所で、それぞれのあり方で生活を送る、見知らぬ誰かの手つきやまなざしについて。
同性のパートナーと暮らすゲイで、日常生活にはほぼ支障がないものの一生完治することのない難病を持っていて、自営業とバイトでなんとか生活を成り立たせている自分にとって、そうやって「見知らぬ誰かととなりあうための語彙や関わりしろを拾い集める」ことは、単なる娯楽や趣味を超えて、このクソみたいな社会を生き延びるための切実な実践の一つでもあります。本書は、そうして拾い集めてきたかけらを寄せ集め、このZINEそのものが、見知らぬ誰かととなりあうためのきっかけになることを願って制作されたものです。”(「はじめに」より)
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[目次]
それぞれの「クローゼット」から
『彼方の幽霊』を読んで
「困りごと」からはじめる「手」の民主主義
『実験の民主主義』を読んで
男らしさから降りて、それから……?
『転落男性論』を読んで
集まって話すことのあかるさ
『悲しい話は今はおしまい』を読んで
著・装丁:和田拓海(本屋メガホン)
発行:本屋メガホン
判型:A5 (表紙:色上質紙(濃クリーム) 厚口
本文:色上質紙(白) 中厚口)