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自閉スペクトラム症・ADHD・双極症・鬱病・不安症・摂食症・依存症の人々の空間意識
部屋は、住人の内的世界に呼応する。先延ばしや収集癖で散らかったり、不安やトラウマから要塞化したり。そんなことがよく起こっている発達障害や精神疾患を抱えた当事者10人が語る部屋への意識から、内側に広がる論理をさぐる生活史。不器用な軌跡が残る部屋には、〈わたし〉にしかわからない秩序と安らぎがあった。
目次
はじめに
ルーム1
書道が部屋を飲みこんでしまいました
― laylaさん【自閉スペクトラム症/ADHD/鬱病】
ルーム2
力とか知性とか監視カメラとか、ルサンチマンを乗りこえる部屋です
― みちるさん【自閉スペクトラム症/双極症/不安症】
ルーム3
部屋が散らかっているときは、じぶんの頭がすっきりしているときなんです
― キューピーさん【双極症Ⅰ型】
ルーム4
精神科病棟から帰ってきたあとの自分の部屋は、いっそう好きです
― ユリさん【鬱病/摂食症/市販薬・処方薬依存症/複雑性PTSD】
ルーム5
放ってあるのではなく、保存してるんです
― しのぴーさん【自閉スペクトラム症/ADHD/聞き取り困難症】
ルーム6
完全な秩序のなかにいたいけど、それをいちばん邪魔しているのはじぶん自身です
― はじめ・まことさん【自閉スペクトラム症/ADHD】
ルーム7
本とビーズと、ずっとここにいてもいいと思っています
― 詩歩子さん【自閉スペクトラム症/双極症Ⅱ型/複雑性PTSD/解離性障害】
ルーム8
汚部屋からヲ部屋になる日を夢みています
― みーふーさん【鬱病/不安症】
ルーム9
私が私を引きうけるためにつくった、サバイバル部屋です
― 石田月美さん【鬱病/パニック症/過食症】
ルーム10
内面を支配する悪夢に対応した部屋です。それ以外は研究室に放りこみます
― 横道誠【自閉スペクトラム症/ADHD/アルコール依存症】
おわりに
著者プロフィール
横道 誠 (ヨコミチ マコト) (著)
京都府立大学文学部准教授。博士(文学)。専門は文学・当事者研究。1979年、大阪府生まれ。40歳で自閉スペクトラム症、ADHD、アルコール依存症と診断され、自助グループ活動を精力的におこなうようになり、その経験をもとに多数の著作を発表している。 単著に『みんな水の中 「発達障害」自助グループの文学研究者はどんな世界に棲んでいるか』(医学書院)、『イスタンブールで青に溺れる 発達障害者の世界周航記』(文藝春秋)、『酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話』(太田出版)、『「心のない人」は、どうやって人の心を理解しているか 自閉スペクトラム症者の生活史』(亜紀書房)など。
発行:学芸出版社
四六判 256ページ
(版元情報より)